『ラスト・ドラゴン』(1985)のサントラ盤・アナログLPレコード 監督:マイケル・シュルツ 出演:タイマック、ヴァニティ
サントラ盤なんて10枚も持っていないのだが、その数少ない内の1枚がこれ。ブラック・ミュージックが好きと言うことはなかったから映画自体が気に入ったのだと思う。『ラスト・ドラゴン』に入れ込むとはなかなかやるな、高校時代のわたし。
青年リーロイ・グリーンはブルース・リーに憧れ、東洋人師匠の元で修行に励む毎日である。そんな彼を物陰から狙う弓矢。背後から飛んできた矢からヒラリと身をかわすリーロイ。そこへ弓を手に持った師匠が現れる。
「よくやったな、リーロイ」
よくやったなじゃねーっつーの。刺さってたらどーする。
「これでもうお前に教えることはなにもない。後はお前自身で“最後のドラゴン”になるべく道を極めるのじゃ」
なんて、分かるような分からないようなことを言われて、生まれ育ったニューヨークの街に帰ってくるリーロイ。しかし、そこは悪党の支配する恐怖の街になっていたのだ。ミュージックビデオ産業を牛耳ろうとする悪の親玉や悪の空手使いの手から人気女性タレントを守るべく戦いの火ぶたが切って落とされた。って、なんでミュージックビデオ?
実は、1985年といえばマイケル・ジャクソンの『スリラー』(1982)の爆発的ヒットなどによるミュージックビデオ最盛期。そこで、モータウンレーベルの会長ベリー・ゴーディJRが映画制作に乗り出して作り出したのがこの『ラスト・ドラゴン』なのだ。
と言っても、最初に言ったとおり、わたし自身は音楽にはさほど興味がないので、作中に登場するディスコシーンなどはほとんど覚えていない。
それよりも『ラスト・ドラゴン』と言えば、最後の悪の空手使いとの対決シーンである。
「貴様など一ひねりだぜ、ブルース・リーロイ」と実にふてぶてしい空手使い。
対するリーロイは様々な人との出会いや戦いを通じて成長し、ドラゴンの悟りが近いことを感じていた。
そして戦いが始まった。
戦いの中で、空手使いは怒りによって、そしてリーロイは静かなる心によって悟りを開く。
すると、パンチが炸裂すると火花が、キックが炸裂すると火花が、バッシンバッシンと緑や赤の火花が光学合成で画面に飛び交うようになるのだ。
こっ、これはまるで『ストリートファイター2』などの格闘ゲームではないかっ。思いついても普通やらないぞ、こんな演出。でも、カッコいいぞ。
ついに打ちのめされた空手使い。しかし、卑怯にも隠し持っていた拳銃をリーロイに向けて発射する。倒れるリーロイに駆け寄るヒロイン。正義は負けてしまうのか。最後のドラゴンになっても銃にはかなわないのか。ヒロインが抱き起こす中、にっこり微笑むリーロイ。その歯の間にキラリと光るは受け止められた弾丸・・・丈夫な歯だな~。
思い出していたら、ぜひもう一度観てみたくなったのだがDVDにはならないだろうなぁ。