『影との戦い』ゲド戦記I アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波書店
アースーシーという世界を舞台に魔法使いゲドを主人公としたシリーズで1968~1972年に『影との戦い』『こわれた腕環』『さいはての島へ』の三部作として発表された。真の名前や太古の言葉など、魔法において“言霊”的な要素が強い。観念的・哲学的な側面があり、対象年齢はちょい高めか。
1990年に18年ぶりの新作『帰還 ゲド戦記最後の書』が発表された。『さいはての島へ』のラストでその後のゲドの所在が伝説的に語られていたのにある意味台無しである。出来はイマイチ。
さらに、昨年2003年には『アースシーの風 ゲド戦記V』が登場。4作目で『最後の書』と言っていたのはウソだったのだろうか?あまり面白いという評判も聞かないのでこいつはまだ読んでいない。個人的には『ゲド戦記』は最初の3作で完結しているのだ。
だがまだ安心は出来なかった。この5月には『ゲド戦記外伝』が出版になるそうだ。いったいいつになったら『ゲド戦記』は終わるのだろうか。こうなったら10巻、いや100巻を目標に作者のグウィンには死の床まで書き続けて欲しいものだ。
そういえば、ずいぶん前に映画化の話をちらっと耳にしたがそれっきりになっている。
ちなみに『ガメラ2-レギオン襲来-』で主人公穂波碧(水野美紀)がウイスキーの小ボトルを隠していたのは本棚の『ゲド戦記』の後ろであった。