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道端の消毒マン

 鳥インフルエンザが発生した養鶏場に通じる道にちょっとした検問が出来ていて、養鶏場から出てきた車を消毒する光景をニュースで見かける。
 消毒をする作業員は、全身を包む白い防護服に大きなマスクとゴーグルといった重装備だ。『アンドロメダ・・・』(1971)や『アウトブレイク』(1995)、『ザ・クレイジーズ』(1972)などのウイルス系のディザスタームービーを観て育ったわたしにはなにやら非常に恐ろしい光景に感じられてしょうがない。

 消毒を拒むと裏に連れて行かれる。テントで待たされる間、作業員たちの会話や電話の受け答えなどが聞こえてくる。どうやら、鳥インフルエンザというのは目くらましに過ぎず、実際には極秘の生物兵器研究所から開発中のウイルス、コードネーム“IF-666”が外部に漏れだしたらしい。
 恐怖を感じた彼らは指示に従わず車に乗り込むとアクセルを踏み込んだ。作業員たちが銃を取りだして撃ってくる。銃撃を受けた車は横転して炎上。乗員はすべて銃弾か炎で死んだと思われたが、実は降り始めた豪雨に紛れて一人だけ逃亡に成功したのだ。
 なんとか町にたどり着いた彼は、この事実を世間に知らせようとテレビ局を目指した。微熱があり時折咳き込むが、冷たい雨に打たれたせいだろう。額の汗をぬぐう手の甲には赤い斑点が浮かんでいる・・・
 こうして、致死性ウイルスは政府の封じ込め計画の思惑通りには行かずある都市に進入した。その街からは東西南北へと基幹道路が延び、新幹線の停まる駅、そして海外便も発着する空港があった。
 人類滅亡へのカウントダウンが始まった・・・

 てなことを想像しちゃうわけですよ。想像というより妄想?
 それにしてもやたらめったら消毒薬まいてますが、戦後の児童のシラミ退治にDDTを振りかけてるんじゃないっつーの。

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