子供の頃から胃腸が弱く、便秘なぞなったことがない。代わりに腹を下すことは多かった。そんなわけで
正露丸 120粒 大幸薬品株式会社
薬としての歴史は古く、発売されたのは100年以上前の1902年。当時は漢字が違って“征露丸”だったのは有名な話。ちなみに日露戦争が1904~1905年ね。当時のコピーが「お腹を壊さず露西亜を壊そう」だった(嘘)。
たかだが下痢止めに“征露”とは大げさな名前を付けたなとも思うが、日露戦争が外地へ赴いての戦争だったことを考えれば、食料や水の事情や衛生状況が悪く兵士の食あたりが大きな問題だったことは想像に難くない。非常に重要な使命を持って開発された薬だったわけだ。
ここら辺をあんまり掘り下げるとどっかから変なイチャモンを付けてくる人が出てくるといけないのでこのへんで。ただ、ちょっと戦争での死者における病死者の割合ってのはかなり高いってのはポイントだ。ちなみにアメリカの南北戦争(1861~65年)での死者は約60万人だそうだが、その80%は病死だそうだ。
正露丸の独特のニオイは主成分のクレオソート。給食委員が手を浸したり保健室に置いてあるクレゾール石鹸水と似たようなニオイだ。そういえばクレオソートとクレゾール、名前も似ている。似ているどころかクレオソートの成分の一つがクレゾールなのだ。ピンクパンサーのクルーゾー警部は関係ない。ついでに言うとロビンソン・クルーソーも関係ない。
そんなものが大丈夫なのかとも思うが、実際「発ガン性があるのではないか」と正露丸を危険視する向きもある。確かに手を浸すのと飲むのとじゃえらい違いだ。
個人的には「ま、薬ってのは程度の差はあれ害がある」と思ってるし、苦しい下痢をシャキッと止めてくれる正露丸はありがたいのだが・・・「考え方が甘い」のかなぁ。
ニオイと舌にピリッとくる刺激味を抑えた糖衣タイプも出ているが、やはり通は生正露丸だろう。
「ラッパのマークの」の大幸薬品以外のいろんな会社からも出ているらしい。家庭用配置薬(薬箱を置いていって年に一度確認しに来ては使った分だけ料金を払うヤツ。ま、富山の薬売りですな)なんかだと「これどこのだ?」という正露丸があったりする。