NHK・BS2で始まる小津特集。
“「これまで小津映画っていうと敷居が高い感じがして、ちょっと引いてたんですよね・・・」とはシネ・ナビ・ナビゲーターの柴田祐規子アナ。”
この程度の認識のアナウンサーにナビゲートさせるとは。そんなんでいったいどこに行ってしまうのだろうか?気が付くと道路じゃなくて川の中を走ってたりするんだよな。って、故障したカーナビゲーターかよ。
そもそも小津安二郎というのは、日本が世界に誇る映画監督ではなく、映画が世界に誇る監督である。
日本映画とか古い映画といった分類に収まることなく、ただひたすらに映画という存在だ。
小津を観ていなくてもそれはかまわないが、映画に関係ある仕事をしている人間が観ていないというのがそもそも理解できない。
ちなみに、小津作品はシンプル極まりなく、表層的な難解さは持ち合わせていない。
敷居が高いどころか、ちょっと引いてた人が始めて観ると拍子抜けしてしまうかもしれない。
だが、観れば観るほど計算され尽くした人物描写、構図、展開で構成されていることに気づく。
さらに観ていくと、その計算を遙かに超えたところに小津の神髄がある。
まったくもって、小津について語るとき人は言葉の持つ力の微力さを思い知ることになるのだ。
そのナビゲーターをサポートするのが
“シネ・ナビのゲストで“日本映画界一の小津ファン”=周防正行監督のお話です。”
元気にしてたのかー、周防さん。
『Shall we ダンス?』(1996)以来だが元気にしてたのか。同作のアメリカ公開に本格的に参加した後、『がんばっていきまっしょい』(1998)の制作なんかをしていたようだが、新作撮ってくれなかったもんなぁ。番組中で新作制作の発表とかないかなぁ・・・ないよなぁ・・・
日本映画界一の小津ファンというより小津オタクだよなぁ、あの人は。
第一作の『変態家族 兄貴の嫁さん』(1984)は前編を通して小津安二郎のオマージュで構成されていたし(ちなみに18禁のポルノ映画。これを観て興奮できる人がいるのかは疑問だが)、『シコふんじゃった』(1991)で本木雅弘と柄本明が研究室の机を挟んで会話する時の目線位置カメラの切り返しも実に小津だった。
ちゃんと作品を考えた上でこういった相応しいゲストを選んでくれると納得できる。
いつもは渡辺祥子とか山本晋也だもんなぁ・・・