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親の責任として子供からは可能な限り目を離すな

 近所のイオンに生活用品の買い出しに出た。
 広い駐車場を歩いていると、一台の軽自動車が目に付いた。
 助手席のチャイルドシートには3~4歳の男の子が一人置き去りにされている。熱中症防止にだろうか、運転席と助手席の窓を5センチぐらいずつ開けてある。熱中症の防止にはなるだろうが、その隙間からどうかしてドアを開けたりされて誘拐されるなどは考えなかったのだろうか?
 気づいてしまった以上、そのままにしておくわけにはいかず、しばらくその場にとどまってしまった。だが、自動車の横につったっていたんではいかにも怪しいので、自動車を常に視野に入れつつ、なんとなく駐車場をウロウロしていた。
 待つこと数分、店の出入り口から一人の女性が小走りで自動車に向かっていった。おそらく二十代半ばぐらい、茶髪の女性である。
「あーあ、別に小走りにならんでも。歩こうが世界最速で突っ走ろうがもし何かあったとしたら今さら同じだって。子供がいなくなっていたり、意識不明になっていたりとか」
 近くに行って教育的指導でもしようかと思ったが、逆に不審人物として通報されても困るので、女性が自動車に乗り込むのを確認してその場をあとにしたわたしであった。

 っつーか、自分の子供を、いや他人の子供でもだが自動車の中に放置しちゃいかんっつーの。
 「短時間だから」とかほざくかも知れないが、『マイノリティ・リポート』のトム・クルーズなんかプールに潜って顔を出したらもう息子が忽然と姿を消してたんだぞ。よくもまあ混雑したプールから目撃者無しで水着姿の男の子を連れ出せたもんだ。ひょっとして犯人はルパン三世だろうか?いや、ルパンはそんなことはしないな。
 ともあれ、「親の責任として子供からは可能な限り目を離すな」というのがあの大作映画のテーマなのだ。

 違うかもしれんが。

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コメント (2)

オンリー・ザ・ロンリー:

駐車場の車中に取り残された子供の光景を見て心配する東森さん、あなたはエライ!。大人でも無頓着が多い近年、エライもひとつエライ。

東森時音:

この文章を読み返してなんで自分はこんなに怒ってるんだろうかと首をひねりましたが、引っ越しの荷物の本を片付けていて思い出しました。この頃、ちょうどアンドリュー・ヴァクスの小説を読み返していたはずです。この人は、児童に関わる事件を中心に担当する弁護士でもあって、小説も児童虐待・殺害にまつわる事件に私立探偵バークが関わっていくというヘビーなシリーズで、かなり問題意識を感じさせるものばかりです。
バットマンの小説版も一作書いているのですが、バットマンが東南アジアに乗り込んでいって暗躍する児童密売組織と戦うというそのタイトルも『バットマン 究極の悪』と徹底しています。でも、幼少期に悲惨な目にあったブルース・ウェイン=バットマンならばこれもありで、面白い本でした。ヘビーですが。

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