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アメリカの人種比率

 一昨日の続き。
 ハリウッド映画というのは様々な物を貪欲に取り入れながらも、結局は自分たちの都合のよい形でしか使わない。
 それはアメリカという国であり、白人と言う人種であり、資本主義というイズムであり、保守というスタンスだ。

 1940年代、50年代にハリウッドでは共産主義者を密告・排斥する赤狩り(レッド・パージ)が行われ、優れた才能がありながら映画界を追われた関係者は多い。他の分野でも共産主義者の排斥は行われていたが、映画界が特に目立ったのはハリウッドの保守性ゆえだろう。
 昨年の2002年度アカデミー賞では主演男優賞をデンゼル・ワシントン、主演女優賞をハリー・ベリーと両賞とも黒人俳優が受賞し話題になったが、それ以前に黒人俳優が受賞したのはなんと1963年のシドニー・ポワチエの主演男優賞までさかのぼる。ちなみにこれが初の黒人受賞なのだがそれから実に39年間もたっている。
 しかも、その受賞した黒人俳優は、白人から見た優等生的黒人であることは上記3人の顔ぶれを見れば明らかだ。
 アメリカの人種比率は白人80%、黒人12%、アジア人3%、ネイティブアメリカン1%、その他4%と言われている。しかし映画の舞台として多く登場するロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコなどでは白人比率は下がり、黒人などの有色人種の比率が多くなる。それでも、やはり多くのハリウッド映画の主役は白人だ。黒人は『リーサル・ウェポン』、『ダイハード』、『マトリックス』など相棒的役割の場合が多い。
 『ディープ・インパクト』ではモーガン・フリーマンが黒人の大統領を演じたが、実際に黒人が大統領に選ばれるのはいつの日だろうか。人工のほぼ半数を占める女性からの大統領さえまだだというのに。

 結局、ハリウッド映画というのは世界も市場にしつつも、その世界観はキリスト教徒で保守派の白人男性でしかないのだろう。
 地球にはアメリカ以外の国もあるし、キリスト教以外の宗教もあって、有色人種もいて、女性もいるのだが。

 ま、極東の某島国にも日本という国と日本人しかいないと思っている人も多いようですけどね。

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