わたしが子供の頃には小学生は黄色い帽子、中学生は学生帽をかぶっていたものだが、最近はとんと見かけなくなってしまった。
廃止になったのか、それとも着用が自由化されたのでみんなかぶらなくなっただけなのだろうか。どちらにしろ帽子屋さんは商売あがったりだよなぁ。
わたしが中学生の時は学校指定の白い布製の肩提げカバンを使っていたが、あれも見なくなった。時代が変われば景色も変わるって事か。
変わったと言えばこれまた中学時代の話で、その頃は田舎ではまだ男子生徒は頭を丸刈りにすることという前時代的な校則がまかりとおっていた。
「おいおい坊主頭かよ。俺は坊さんか?スキンヘッドのパンクスか?はたまた捕虜収容所の捕虜か?刑務所の囚人か?冗談じゃない。坊主頭を強制させるなんか絶対ヤダかんね。俺は俺の髪型を守るぜ!」ってんで、家が校区の境近くにあったのをいいことに坊主頭にしなくても良い中学校に、「おらおら、俺はこっちに行きてーんだよー」と少しばかり越境して入学した。
新興住宅地のためまだ校区分けがちょっとごたごたしていたのが幸いだった。
三歳年下の弟の時はそうはいかず、坊主頭強制の中学校に行かされ、見事なクリリン頭にされたいた。
多感な少年時代を坊主頭で過ごすとは・・・哀れな奴である。しかし、その当時はそんな哀れな男子中学生が全国にいっぱいいたのだ。
さすがにその中学校ももう坊主ではなくなっている。坊主の頃は不良も少なくみな真面目だったが、今では頭髪を自由化したので不良でいっぱい!かというとそうでもなさそうなんで、一体あの坊主頭校則はなんのためにあったんだろう?
ちなみに、わたしが初めて坊主頭にしたのは二十歳を過ぎてから。NHK名古屋でADのバイトをしていた時に『熱きまなざし』という村上弘明主演の高校野球を題材にしたドラマがありまして、「坊主頭のエキストラが足らん。おい東森、お前坊主にせいっ」との一言でクリクリの高校球児頭にされてしまった。
でも、そのときは特にイヤだとかはなく、学校行ってはみんなに見せびらかしたりしていた。
今はかなり髪を伸ばしているが、数年前まではまた坊主にしていた。5000円ぐらいで電気バリカンを買ってきて自分で刈っていた。毎月床屋に行くと高いがこれなら初期投資を除けば電気代のみ。洗髪も楽だし乾くのもあっという間。抜け毛も短いから掃除も楽。いやー、坊主は良かった。
結局、坊主がイヤだったんじゃなくて、学校の規則ということで無理矢理坊主にされるのがイヤだったんだろう。長髪が義務化されている学校ばかりだったら坊主頭OKの学校に行っていたのかも知れない。ひねくれもんだな、まったく。