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『昭和基地連続殺人事件』

時音「1ひょっとしたらわたしはミステリー界に素晴らしいアイディアを提案するのかもしれん」

一郎「あー、どんなんだ」

時音「名付けて『昭和基地連続殺人事件』だっ!越冬中の昭和基地内で一人の隊員が殺されているのが見つかる。日本本国へ連絡を取ろうとするが、通信機はめちゃくちゃに破壊されていた。真冬の南極は風速50メートルのブリザードが吹き荒れ気温は氷点下45度。犯人が外から入ってくることも殺害後に逃げ出すことも不可能で昭和基地はいわゆる密室状態。これは密室殺人だ!技術主任が通信機を修理している間に、隊長をリーダーとして犯人捜しが行われる。しかし、そんな隊員たちをあざ笑うかのように一人また一人と殺害されていく。そして、最後の一人になった隊員はミステリー史上かつてない結末にたどり着く。そう、犯人は物体X!」

一郎「こら、黙って聞いてれば何だよその物体Xってのは。それじゃミステリーじゃなくてホラーじゃねーか」

時音「いや、この物体Xは1982年の『遊星からの物体X』じゃなくて1951年の『遊星よりの物体X』だから」

一郎「だからじゃねーだろ。それに『遊星よりの物体X』は南極じゃなくてアラスカじゃねーか。どっちにしろホラーだっつーの」

時音「わかったよ、ミステリーにすりゃいいんだろ。えーと、殺害現場に落ちていた凶器のナイフにある人物の指紋を発見。この指紋の人物が犯人に間違いない。その人物の名は植村直己!しかし、犯行当時植村直己は犬ぞりで北極横断の最中だった。南極と北極を繋ぐ点と線。果たしてこの鉄壁のアリバイは崩せるのか?鍵は小田急線の大山田駅で特急が二分間停車し普通から乗り換えることができる時刻表トリック、そして凶器と思われていたナイフは捜査の目をくらますための罠で本当の凶器は窓先にのびていたツララだったというトリック。いったい犯行の動機は何なのか、そして犯人は誰?果たして私立探偵神宮寺照彦は全ての隊員が殺されてしまう前に謎を解けるのかっ!」

一郎「解けねーよ、そんなの。北極から南極に行くのになんで小田急線使うんだよ。それに植村直己さんはそんなことしないのっ!」

時音「ほんとうるさいやつだな。わかったよ別の人を犯人にするよ。実は犯人は南極に置き去りにされて死んでしまった犬たち(タロとジロ除く)の亡霊で、恨みをはらすための犯行だったのだ」

一郎「だから、それじゃホラーだろっ!っつーか怪談だっ!」

時音「それにしても探偵の神宮寺照彦はどうやって昭和基地に現れたんだろーね。それ考えると夜も眠れなくなっちゃう」

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