NHKBS2で昨日今日と宮本武蔵が放映されていたので観る。テレビドラマなどではない内田吐夢監督による1960年代の東映映画だ。
内田吐夢はうちだとむと読む。本名ではなくペンネームだ。とむは英語名のトムの意味である。『トムとジェリー』のトムのファンだったからだというのはわたしが勝手に言ってるだけだ。ひょっとするとトム・クルーズのファンだったのかもしれない。
『宮本武蔵』『宮本武蔵・般若坂の決斗』『宮本武蔵・二刀流開眼』『宮本武蔵・一乗寺の決斗』『宮本武蔵・巖流島の決斗』の全5部作となっている。なんかやたら決斗ばかりしてる男だ。原作は一応吉川英治となっているが、どうにも説教臭い吉川武蔵に比べ内田武蔵はとにかく破天荒で突っ走るバカ野郎だ。そのバカ武蔵を力強く演じているのは中村錦之助。のちの萬屋錦之助である。
武蔵のライバルといえば佐々木小次郎だが、こちらを演ずるは高倉健。健さん若ぇ~。小次郎なので長髪。似合わねぇ~。なんで健さんが小次郎?と思わないでもないが、健さんが本格的に任侠映画に出演し出すのは60年代半ばから。まだこのころは二枚目役だったのだろう。もしそのまま二枚目路線を行かされていたら健さんはひょっとしたら消えていたかもしれない。路線変更が上手くいってよかったよかった。
ともあれ、この映画を観ておけばテレビドラマの『武蔵』はもちろんのこと井上雄彦の『バガボンド』も吉川英治の『宮本武蔵』も読む必要がないと言えよう。 でも『うる星やつら』の宮本武蔵編は読んでおこう。