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「映画人形」と言われズガガガガガガーン

 でもって、映画バカである。
 このバカは良い意味で使っているのだが、いわゆる野球バカや役者バカなどの「それ一筋にやってきました」という人が謙遜(でも実は謙遜ではなくて自慢)して使うバカとは違う。世の中には映画の他に小説、音楽、絵画、料理、酒、スポーツ、ケイタイにインターネットなどの色々な楽しいことがあることをちゃんと知っていて、それでいてなお「やっぱ映画がイチバンだ」と言い切れる奴らのことなのだ。子供の頃から父親に映画を仕込まれ、小学、中学、高校、プロと映画だけで生きてきたような頭の悪い人はオズマに「映画人形」と言われショックでズガガガガガガーンとなるのが落ちだ。

 それはそれとして話は全然変わるが、この間までアザラシを追っかけ回していたマスコミだが、新しい標的は北朝鮮から一時帰国中の拉致された人々のようだ。
  居間を通りかかったら父親がテレビ中継を見ていたのだが、これが帰国した人の実家からのものだった。テレビカメラやスチールカメラやらがずらりと並び家の中を窺っている。アナウンサーが「ご近所の方にはお騒がせして申し訳ありません」とか言ってるのだが、一番申し訳ない相手は拉致された人とその家族だろうに。それとも何か、拉致された人およびその関係者にはプライバシーとか人権がこれっぽちもないってことか?
 視聴率が取れればそれでいいのか。雑誌が売れればそれでいいのか。そして、何故そんなものを受け入れるんだテメーらよ。
 てなことを言いつつも、わたしも1分ほど視聴してしまったのでその罪の一端を担っている。わたしは何が映し出されているのかを理解した瞬間にブラウン管を破壊すべきだったのだ。
 って、そこまでしなくてもテレビの電源を切ればいいだけのことだっつーの。
 と言うわけでテレビの電源を切ったら、父親に「なんで消すんだ」とおこられた。
 でも、テレビの電源スイッチは入れるためだけではなく消すためにも付いているのである。

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