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2003年02月 アーカイブ

2003年02月01日

スティーヴン・キングの『ザ・スタンド』

 で、スティーヴン・キングの『ザ・スタンド』なんですが、これがおもしろーてかなわん。軍事兵器として造られたインフルエンザ・ウイルスが外部に漏れてしまい、罹病した人がどんどん人が死んでいく。しかし、先天的に免疫を持っている人たちがいて、その人たちは生き残っていくのだが、どうも悪魔的な男がいるようで・・・ってあたりまで読みました。なにしろ上巻790ページ、下巻635ページ、それぞれ上下二段組みという鬼のように厚く鬼のように分量のある本でして、読んでも読んでもなかなか残りページが減らない。いや、これまた鬼のように面白いので残りページ数が少なくなっていくのが惜しくてしょうがないといった具合でして。
 最近、本を読んでも長続きせず、集中力が落ちたのかなと思っていましたが、なーに面白い本に出会っていなかったせいもあるんでしょうな。『ザ・スタンド』は気がつくと4~5時間経っていたなんてこともあります。
 インフルエンザ・ウイルスといえば小松左京の『復活の日』も確か特殊インフルエンザ・ウイルスをスパイが運搬中に漏らしてしまいそれが広まって人類が絶滅寸前までいくんだったと記憶しています。毎年のように流行するインフルエンザですが、実はかなり危険な物に成りうるんですね。事実、毎年変種が出てきて、ワクチン注射といってもなかなか効果がでないとか。うむむ、おそろしい。そろそろ、夜は寒くなってきましたし、暖かくして寝よう。って、そーゆーことじゃない?

2003年02月03日

「映画人形」と言われズガガガガガガーン

 でもって、映画バカである。
 このバカは良い意味で使っているのだが、いわゆる野球バカや役者バカなどの「それ一筋にやってきました」という人が謙遜(でも実は謙遜ではなくて自慢)して使うバカとは違う。世の中には映画の他に小説、音楽、絵画、料理、酒、スポーツ、ケイタイにインターネットなどの色々な楽しいことがあることをちゃんと知っていて、それでいてなお「やっぱ映画がイチバンだ」と言い切れる奴らのことなのだ。子供の頃から父親に映画を仕込まれ、小学、中学、高校、プロと映画だけで生きてきたような頭の悪い人はオズマに「映画人形」と言われショックでズガガガガガガーンとなるのが落ちだ。

 それはそれとして話は全然変わるが、この間までアザラシを追っかけ回していたマスコミだが、新しい標的は北朝鮮から一時帰国中の拉致された人々のようだ。
  居間を通りかかったら父親がテレビ中継を見ていたのだが、これが帰国した人の実家からのものだった。テレビカメラやスチールカメラやらがずらりと並び家の中を窺っている。アナウンサーが「ご近所の方にはお騒がせして申し訳ありません」とか言ってるのだが、一番申し訳ない相手は拉致された人とその家族だろうに。それとも何か、拉致された人およびその関係者にはプライバシーとか人権がこれっぽちもないってことか?
 視聴率が取れればそれでいいのか。雑誌が売れればそれでいいのか。そして、何故そんなものを受け入れるんだテメーらよ。
 てなことを言いつつも、わたしも1分ほど視聴してしまったのでその罪の一端を担っている。わたしは何が映し出されているのかを理解した瞬間にブラウン管を破壊すべきだったのだ。
 って、そこまでしなくてもテレビの電源を切ればいいだけのことだっつーの。
 と言うわけでテレビの電源を切ったら、父親に「なんで消すんだ」とおこられた。
 でも、テレビの電源スイッチは入れるためだけではなく消すためにも付いているのである。

2003年02月04日

G-SHOCKの“トリプル10”

 わたしの腕時計はCASIOのG-SHOCKDW-9000だ。いい時計である。だが、ちょっと「なんだかな~」と思ったりもする。

 なんでも、G-SHOCKの開発構想は“トリプル10”というものだったらしい。(『トリプルX』とかいうアクション映画が近々公開になる。関係あるかと言われるとまるでない)それは「寿命10年、防水10気圧、さらに10mの高さから落としても壊れない」という3つの10だ。
 しかし、時計は10mの高さから落ちても壊れないだろうが、それを付けているわたしは壊れてしまう。建物の3階ぐらいになるから、わたしに限らず大概の人が壊れる高さだ。大丈夫なのはジャッキー・チェンぐらいだろう。
 そして防水機能。わたしのではさらに進んで20気圧防水となっている。水深10mごとに1気圧だから200mまで大丈夫なのだ。でも、200mまで潜る機会はこれまでなかったし、ダイビングに興味はないのでこれからもないだろう。しいていうなら、船旅をしていて甲板から海にうっかり落としたとしても壊れる心配がない。船縁に印をしておいて、船が港に入ってからそれを目印にして潜って探せばいい。

 これらのように「それってスゴイけどよくよく考えると無駄じゃないの」と思わないでもない。
 だが、やはりいい時計である。
 新しい目覚ましを買ってきたので、ついでに腕時計も時間合わせをしたのだが30秒とズレていなかった。前回に合わせたのは少なくとも半年は前のはずだ。丈夫なだけではなく、時計本来の“時間を計る”という機能も立派な物だ。それでいてわたしが買った値段は1万円ちょっと。ロレックスやダンヒルなんかを買うより、ずっとお勧めだろう。もっとも、それらを買う人は腕時計としてではなくアクセサリーとして買っているのかもしれない。
 わたしにはそれこそ“無駄”な気もするが。

2003年02月05日

辛いにもほどがあるだろ、“AFTER DEATH Sauce”(アフター・デス・ソース)

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 原産国アメリカの“AFTER DEATH Sauce”(アフター・デス・ソース)
 名前にDEATHが入っている上にラベルガイコツの絵まであしらえてあってまるで毒薬のようだが、これは調味料なのだ。なんつーか、さすがアメリカンなセンスだ。
 「ちょっと辛目のタバスコだろう」とカレーに四、五振りほどかけてみる。タバスコのようなチョークになっているフタがなく、そのままビンの口なので合わせて小さじ1杯程度だろうか。カレーから刺激臭がただよう。そのにおいだけで額から汗がにじみ始める。うむむ、これは・・・スプーンを口へ運ぶ。パクリ・・・ん、なんだ大したことはないじゃないか、と思った次の瞬間口の中に痛みが走った。辛いのではない、痛いのだ。額の汗が玉となりそして流れ始める。グワワワワァァァ!慌ててウーロン茶を飲む。
 うむむ。カレーの皿を置いて向かい合う。これはただ漫然と食べるのではなくちゃんと攻略法を考える必要がある。さーて、どうするか?考えることおよそ10秒。持久戦で行くと口内のダメージがたまっていくだけだろう。ここは電撃戦でいくに限る。
 改めてスプーンを握り直すと、カレーを山盛りにしてかぶりつく。今度は間髪入れずに痛みが襲ってくる。それにはひるまずに食べる食べるひたすら食べ続ける。10口を過ぎた辺りで限界が来る。またウーロン茶に手を伸ばす。飲み干すのではなく口の中に含んで痛みがおさまるのを待つ。ここで立ち止まったら負けだ。香辛料ごときに後れを取るわけにはいかぬ。そして食べる・・・くわっ、もうダメだぁ。
 今度は冷蔵庫から氷を取ってきてそれを口に含む。しかし、痛みは引かない。引くどころかまるで燃えているようだ。うぉぉぉぉ、ともだえ苦しむ。

 結局、半分ほどで白旗を揚げることになった。普段ココ壱番屋(*)で10辛を頼んだ上にテーブルに置いてあるとび辛スパイスをガンガンかけて食べているわたしがこのざまだ。辛さに弱い人だったら一口食べるのもやっとだろう。
 残りは飼っている猫にでもやろうかと思ったが、どう考えても食べるはずがないのでゴミ箱行きに。各生産者の皆さんごめんなさい。
 と、ここで終わったと安心していたら、しばらくして胃がキリキリと痛み始めた。中から錐でも突き立てられているような猛烈な痛みだ。ギェェェェと床を転げ回ってまたもや苦しむ。なんか今回は叫んだりうなったりしてばかりだ。
  あまりの激しさに「救急車」の文字が頭をよぎったが、119番に電話して「どうしましたか?」との問いに「カレーの辛さで胃が痛いんです」と言っても怒られるだけだろうし、本当に来てしまったら困るだけなので、あきらめて苦しみに耐える。なんだかんだで1時間近く痛みは続いた。
  やはりアメリカンというか限度を知らないというか、ドクロは伊達じゃないのであった。ラベルの一番下には「Feel Alive!」とあるが、確かに一段落してから命に別状がなくてよかったと生きてることを実感した。そういった意味では生命の意義が希薄になっている現代人へのアンチテーゼになるのかもしれないが、いちいち香辛料で苦しみやら生の実感を味わいたくはない。
 これは封印すべきだなと思いつつも、今度仲間で集まるときに持っていって料理にかけてやれと密かに企む私であった。

2008年2月24日追記
辛さの単位としてスコビルというものがある。タバスコは2140スコビル。AFTER DEATH Sauceは50,000スコビル。最も辛い商品がBlair’s 16 Million Reserveでこいつは1,600万スコビル。なんでも辛さの原料カプサイシンの結晶だそうだ。ここまでくるとどれだけ辛いか想像も付かない。AFTER DEATH Sauceなんて初心者用だそうだ。マジっすか。

(*)名古屋にはあちこちにあるカレーのチェーン店。うちから歩いていけるところに1店。ちょっと車で食べに行くかという距離だと4店とやたらある。暇つぶしに読んだ店内にあるパンフによると全国展開しているらしいが、よその地域での知名度はどの程度なのだろうか?愛知県一宮市が本拠なので名古屋圏においては知らぬ人はない。例のごとく”ココイチ”などと四文字略で呼ばれることが多いが、わたしは断固として”ココ壱番屋”で通している。
 辛さやライスの量、そして具を細かく選ぶことができる。味自体はごくオーソドックスなドロリとした日本カレー。福神漬けはタダだがラッキョウは有料なのがちょっと残念。

2003年02月06日

『はたらきもの』新装版

 本屋の新刊コーナーに竹本泉氏の本があった。やれうれしやと手に取ってみると、なにやらデジャブが。タイトルは『はたらきもの』・・・それって、昔出ていなかったかぁ。
 とりあえず買って帰る。そして本棚をあさるとあったあった。主婦と生活社の『はたらきもの』が。両者を比べてみると内容はほとんど同じ。たが、再販(朝日ソノラマ)の方が一回り大きく、カラーの口絵もついている。ついているのだがしかし、旧版が534円で新版が800円と値上がりしているのがちょっと悔しい。まー、旧版を持っているんだから買う必要はないんだけどさぁ。やはりついつい・・・
 ちなみに朝日ソノラマの復刻シリーズは『ちまりまわるつ』、『虹色♪爆発娘』、『ばばろあえほん』と続くようだ。どれもすでに持ってるんだけどなぁ・・・竹本氏は嫌だそうだが、せめて文庫で出してくれ文庫で。

2003年02月07日

『角川大映』の誕生

 角川書店が大映を買収して『角川大映』の誕生となった。『平成ガメラシリーズ』なんかは制作に徳間書店が関わっていたのだが、そこらへんはどうなったんだろう。あれはあくまでも協力だったのだろうか。
  キネマ旬報社長の*黒井和男氏が社長に就任したそうで、『大魔神』のリメイクや東宝と協力しての『ゴジラVSガメラ』などの制作を検討中とこのこと。しかし、東宝のスター(ゴジラ)と大映のスター(ガメラ)という図式で言うとどうしても1970年の『座頭市と用心棒』(大映)を思い出されるし、不安を感じずにはいられない。
 『座頭市と用心棒』はその名の通り大映のスター座頭市(勝新太郎)と東宝のスター用心棒(三船敏郎)競演で、タイトルを聞いたときは実に心躍らされたものである。大学時代所属していたシネマ研究会では文化祭にて16mmフィルムを借りてきて一般映画の上映も行っていた。そこで『座頭市と用心棒』を演りませんか!と提案したのだが、時代劇好きの先輩の「あれは・・・あれだぞ・・・」という一言でボツになってしまった。後に東京の名画座で観る機会があったのだが、確かに「これは・・・これだなぁ・・・」であった。あちらを立てればこちらが立たず、座頭市と用心棒の息詰まる殺陣を期待していたんですが、まともに刀を交えることなく妙に友情を持って分かれる二人。つまらなくはなかったですが、両看板相並ばずですね。
 そんなわけですから『ゴジラVSガメラ』もやめておいた方が吉ではないかと・・・。どちらかが死ぬまでバトルしてくれるんなら別ですが。無理だろうなぁ。

*確か映画の現場としては『刑事物語』(武田鉄矢)なんかの制作をやっていたと思います。わたし的価値観だと、あまり大したことない人。
今の日本映画こそ力あるプロデューサーが必要だと思うのでがんばってもらいたいものです。

2003年02月08日

バカ、出てこい。

 映画関連の雑誌を買わなくなって久しいし、映画関連のサイトを訪れたりすることもないので、新作映画の情報というと映画館での予告とチラシのみに頼っている。そんな中、面白そうだったのは金子修介の『恋に唄えば』でもなければもちろん大森一樹の『T.R.Y.』であろうはずもなく、サイキックハンターを扱ったらしい『TRICK-劇場版-』とかいう作品だった。
 劇場版というからには映画以外にもあるのだろうなとチラシコーナーを散策しチラシを発見。なるほど、もとはテレビドラマだったわけね。監督はテレビの方も手がけていた堤幸彦か。たしか『溺れる魚』を撮った人だよな。『溺れる魚』はタイトルからしてうっとおしそうだったんで観ていないのだが。
 『TRICK-劇場版-』の予告はオフビートなギャグが散りばめられていて面白かった。コメディなのかな?コメディだといいな。本編の方がどうなるかは観てみなければわからないが、良さげなので“観るべし”リストに追加。
 しかし、アニメ畑やVFX畑、テレビ畑の人に負けていてどうするよ、日本の映画畑の人々。
 日本映画界にイカす映画バカの出現を期待する。『ロード・オブ・ザ・リングス』のピーター・ジャクソンも『スパイダーマン』のサム・ライミももとは単なる映画バカだぞ。いや、『バッド・テイスト』や『死霊のはらわた』を観る限りでは単なる“バカ”だ。
 バカ、出てこい。

2003年02月09日

上野はアメヤ横町にある二階のカレー屋

  昼飯をどうしようかな~と悩み、ココ壱番屋に行く。
 カツカレーの5辛・ライス500gを頼み、とび辛スパイスをうんと振りかけ福神漬けと一緒に食す。美味い。
 美味いと同時に、今までで一番美味かったカレーを思い出す。

 あれは、上野のアメ横通りだった。ウロウロ見て回って腹が空いたわたしは建物の二階にあるカレー屋になんとなく入ってみた。
 カレーはカレーでもインドカレーの店だった。厨房にはインドから着たとおぼしき肌の浅黒い人が働いていた。インドカレーは初めてであった。メニューの中に“ほうれん草のカレー”というのがあり、変わった物が好きなわたしはこれは面白そうだと頼んでみた。しばらく後、ナンと一緒にカレーの皿が運ばれてきた。皿の中のカレーは緑色をしていた。ナンをちぎりカレーをすくい口に運ぶ。少し甘みを感じさせる風味が口の中に広がる。そして数瞬ののちに辛さに変わる。汗を吹き出すほど辛いのだが、不思議と心地よい辛さだ。気が付くとあっという間に食べ終わっていた。マトンカレーのお代わりを頼む。これまた美味い。めっちゃ美味い。辛いのだが、奥深さを感じさせる辛さで、複雑な味が絡み合っているようだ。わたしはインドカレーに打ちのめされた。
 渋谷、新宿方面を活動拠点としていたわたしだったが、その店のカレー食いたさに時折上野にも足を運んだ。
 その後、名古屋に戻ったわたしは、名古屋のカレーブックを買ってカレー屋めぐりをした。かなりの数を回ったのだが、あの上野の店に匹敵するカレーには出会えなかった。
 ひょっとすると、記憶の中で美化しすぎているのかなと思うようになった。
 そんなある日、用事で上京する機会があった。心のどこかで迷いつつも上野に行ってみた。「食べてみて昔感じた味じゃなかったらどうしよう?」「記憶の中にとどめておいたままのほうがいいんじゃないだろうか」そんなことを思いながらわたしは店のドアを開けた。
 そして、わたしの前にはカレーの皿とナンが並んでいる。
 ナンをちぎりカレーをすくった。そして、口へと運ぶ。何年か前そのままの動きだった。そしてカレーも何年か前と同じ味だった。美味い。めっちゃ美味い。
 わたしは心の中で涙を流しながらカレーを食った。カレーはそんなわたしを包み込んでくれた。
 そして・・・わたしはお代わりをした。

2003年02月10日

『大脱走』40周年記念DVD予約特典マグカップ

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 『大脱走』40周年記念として特別編DVDが11月8日に発売された。すでに『大脱走』のDVDは持っていたのだが、日本語吹き替え音声と予約特典のマグカップに心を引かれてついつい買ってしまった。
 吹き替えのキャストはスティーブ・マックイーンが宮部昭夫、ジェームズ・コバーンが小林清志、そしてチャールズ・ブロンソンはもちろん大塚周夫と実にシブキメだ。『大脱走』のテーマを口ずさみながら鑑賞する。ついつい「俺、穴を掘る~」とザ・ブロンソンズの歌になってしまうのだが。
 上の写真が特典のマグカップである。『THE GREAT ESCAPE』の文字がイカす。ただ、このカップを使うためにはジャガイモで焼酎を造ってから仲間を三人集め、一口飲んで「ワァオ!」と声を上げなければならない。なかなか難儀なカップではある。