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『キングとユーモア』あるいは『恐怖と笑いの類似点について』

ディーン・R・クーンツ(現在はディーン・クーンツに改名してたようです)の『ファントム』上下巻を一気読み。
やはりクーンツはいいです。
ボリュームのある作品を、パワーある筆力でぐいぐいと読ませてくれます。
クーンツと言えば、人間の根本には善があるというラストでおなじみですがこの作品もそう。
その点で、「クーンツは深みがない」などと評されることもありますが、いいじゃありませんか、と思うんですけどねぇ。

7月3日の管理記録簿について質問のメールが着ましたので、その返答です。
『グリーンマイル』のどこが茶目っ気なんですかといった内容でした。
ちなみに、その方は原作を読んでいないとのことでした。

えーとですね、アメリカの出版事情に詳しいわけではありませんが、アメリカでは書き下ろしが中心であり、連載という書き方は一般的ではないそうです。
これまで、キングの作品が上下巻で出版される場合も、もとは一冊のペーパバックであり(だと思う)、それぞれ同時発売です。
『グリーンマイル』の場合は、単行本で連載をやっているようなものなんですよ。
毎回、いいところで終わってしまって、続きは来月!!
で読者はやきもきして次巻を待つわけです。つまり、本の出版されるタイミング自体がひとつの仕掛けになっていると。これはユーモアの持ち主(ちょいとばかりひねくれた)でなければ思いつかないでしょう。
日本でも1ヶ月ごとの半年に渡っての出版でした。
わたし?1巻から発売日に買っては読み「う~続きが読みたいよ~」ってうなってました。これが、正しい『グリーンマイル』の楽しみ方でしょう。 これから『グリーンマイル』を読む人は、毎月一冊づつ買って読んでください。仮にまとめて買ったとしても、一月に一冊しか読んじゃダメ。そうじゃないと、キングの意図した仕掛けが機能しなくなってしまいます。
だから、映画も6部作に分けて、毎月公開にしなければいけなかったのに・・・
映画じゃ無理か。でもテレビなら出来るな~。

しかし、考えてみると、発売日に読者が自分の本を買って読んでくれるというのが前提にあるわけで、さすがスティーヴン・キング。
なんか、6巻を1冊にまとめた愛蔵版みたいのも出版されていますが、あれは論外ですね。

『キングとユーモア』について、あるいは『恐怖と笑いの類似点について』は、一度しっかりと文章化してみたいですねぇ。
ホラーが描ける人はコメディも描けるとか、コメディアンは悪役も似合うとか、恐怖に引きつった顔と大笑いした顔は似ているとか。
『キングとユーモア』については、キング“原作”および“監督”作品である、『地獄のデビルトラック』を観てもらえばとりあえず分かります。
大きなビデオレンタル屋だったらあるかもしれないので、興味のある方は観てください。ぜひと薦められる作品ではないですが。(人によっては怒るかもしれないです。わたしは楽しめましたが)

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