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語る その2 アーカイブ

2005年04月07日

ADSL回線にガス自動検針システムが悪影響

(4月25日追記
*怒られました。ガス会社では異常が起きているのかそれとも回線が切られているか分からないので大変に困り、ガス事故と判断されれば警備会社や警察に連絡がいく場合もあるとか。電話回線を勝手に工事したのでNTTからクレームがつくこともあるそうです。下記行為は決してまねしないでください。)

 3月半ばにインターネットへの接続にADSL回線を利用するようになった。
ところが、家には電話回線を利用したプロパンガスの自動検針システムが使われていて、それがADSLに悪影響を与えているのかNTT基地局まで850mという好条件にもかかわらず速度が出ない。
もちろん引っ越しするとすぐガス会社に対応を依頼しており、3月末か4月頭までには対策用のADSLアダプターを付けますというので待っていた。
しかし、4月に入っても連絡がない。待ちくたびれてこちらから連絡したところ、ADSLアダプターが在庫切れで入荷が4月20日ぐらいになるとのこと。
この地域には光ファイバーが来ておらず、というかこの県自体の光化が進んでいないようで、ブロードバンド環境はADSLかケーブルテレビインターネットが中心だからADSLの需要はかなり多いはず。そして、プロパンガスの地域も多いようだからごく当然のようにわたしと同じケースは珍しくないだろう。
だのに、4月20日ってどういうことよ。半月も先じゃないか。

まぁ、そこでごねてどうなるわけでもないので、「ああそうですか」と電話を切った。
いや、世の中は案外とそこでごねたらどうなったりするのかも知れないが、そういうのは趣味じゃないしなにより面倒くさい。
それよりもいい方法がある。プラスのドライバーを一本持って表に出ると、玄関横にあるプロパンガスメーターの横にある自動検針装置の蓋を開けた。そして電話回線に通じる配線をバイパス処理しての電話信号がその装置を介さないようにしまった。
装置自体はガス会社の所有物だろうから壊すとまずいのが、これなら1分もあれば元に戻せる。
こうしてADSL直結にしたところ速度に大きな変化があった。
これまでは

下り 3.8Mbps 上り 200kbps

ぐらいだったのが一気に速くなって

下り 24.04Mbps 上り 2.216Mbps

になった。(Radish Network Speed Testingにて計測)
およそ6倍かよ!
契約内容はフレッツADSLのモアスペシャルで、NTTの線路情報開示システムで調べたところ、距離が850m、伝送損失が12dBだった。理論値の半分ぐらいは出ているので満足。これならばしばらくは光ファイバーも必要ないだろう。
ただ、ガス会社に検針データが送られない状態になっているのでばれると怒られるかも。まあ検針は月末に行われるだろうから、相手の言うとこを信用すれば20日頃には対処されているはずなので大丈夫だろう。
もしも文句を言ってきたら「だって4月20日まで待てなかったんだもん。ぷっぷ~」ととぼけてやる。
実際、仕事とかにも支障が出るとまでは言わないが、回線が早いほうが色々と助かるし。
一つ心配なのが、ADSLを付けても現在の速度が維持されるかと言うことだ。回路を通す分ロスやノイズが生じて遅くなったりしないだろうか。どうもADSLというのはかなり不安定というか無理をしている技術のようなので影響がありそうだなというのが感想である。

2005年04月22日

ADSL回線に対するプロパンガス自動検針システムの対策がまだされない

(4月25日追記
*怒られました。ガス会社では異常が起きているのかそれとも回線が切られているか分からないので大変に困り、ガス事故と判断されれば警備会社や警察に連絡がいく場合もあるとか。電話回線を勝手に工事したのでNTTからクレームがつくこともあるそうです。下記行為は決してまねしないでください。)

 プロパンガスの自動検針システムが使われているとその取り付け位置によってはADSLに悪影響がでる。そのことについては3月18日や4月7日にすでに書いており、ガス会社からは4月の20日ぐらいには部品が届くので取り付けますとのことだった。3月半ばに対応を依頼して1ヶ月後とはなかなかやってくれるじゃないかと思ったが、しょうがないかと我慢して待っていた。
そして期日の4月20日過ぎに連絡があった。
「すみませーん、来月頭か今月末になります」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
あのー、わたしそんなに無茶なお願いしてますかー?
そんなに理不尽な頼み事ですかー?
ごく稀なケースなんですかー?
海は死にますかー?山は死にますかー?

 ネット上で検索すると、自動検針システムがADSLに干渉するという事例はいくつも見つけることが出来るし、ガス会社に連絡したところ翌日にはADSLアダプターの取り付けに来たというのも珍しくなかった。
翌日とまではいかないが、これは一週間程度でどうにかなる程度の問題ではないだろうか。
自動検針システムを使っている家にADSLを導入した場合、まず間違いなく発生するパターンだと思われるし、未だ都市ガスではなくプロパンガスを使っている地域となるとまだ光ファイバーが来ておらず、ブロードバンドといえばADSLかケーブルテレビしかない地域がほとんどだろう。だからこれまでにも幾度となく発生したケースだと思う。ADSLアダプターもさほど珍しい部品ではないだろう。常に在庫として数個ぐらい持っていないというのが不思議だ。
これまでにADSLを導入した他のお宅ではどのように対策をしたのだろう。そこでも1ヶ月や1ヶ月半も放置されたのだろうか。
ノイズが入るためか速度はわたしの家の場合で6分の1程度に落ちてしまうが、ADSLアダプターを取り付けなくても回線は繋がることは繋がるので、「こんなものか」とそのまま使っているのかも知れない。

 あと、ちょっと怖いのが、こちらの言っていることがちゃんとガス会社の方に伝わっていないかもしれないということだ。
NTTから説明されたりネットで調べたりしたことを簡潔にまとめて話したつもりだが、何か大層な問題として伝わって何から大げさな機器を取り付けにやってくるのかも知れない。でもって請求金額が、うわぁぁぁ。
ADSLアダプターについては基本的に無料なようなので請求は来ないと思うが大丈夫だろうか。

 そろそろ20日が近いからとバイパスを直しておいたが、またぞろADSL回線が自動検針システムを通らないようにしておいた。これで下りが20Mbpsに上りが2Mbps。一度速いのに慣れてしまうと低速には戻れない。
といっても、わたしの使い方だとメールの送受信が速いとかその程度だけどね。

2005年04月26日

プロパンガス自動検針装置とADSL 「怒られました」

4月7日と4月27日にADSL回線がプロパンガスの自動検針装置をスルーするように勝手に変更してしまった件ですが、

怒られました。

 自動検針装置NCUはガス料金確定のためにメーターの数字をチェックするだけではなく、ガス漏れや不審な長時間のガス放出などに対する警告もガス会社に送っています。
それは知っていましたが、「そんな大したことにはならんだろう」と高をくくっていたところ、全く信号がこないことからガス事故と勘違いして場合によっては警備会社や最寄りの警察に連絡されたり、電話回線を勝手に工事したということで電気通信事業法に違反したとしてNTTに訴えられたり、半鐘が鳴ったり火消しが飛んできたり大八車が来たり、あげくの果てにはゴジラが東京湾に上陸したりとの大騒ぎ。でも、東京湾にいるならまだ「上陸」はしてないんじゃないかなとも思ったりもします。

 過去の記事についてはすでに追記を入れて修正済みです。もしも記事を読んで「そうか、家もやってみよう」と思った方、止めといてください。
確かに最初に電話でガス会社にADSL対応工事の依頼をしてからすでに2ヶ月近く経ってもほったらかしだったり、IP電話が実用にならなかったりしますが我慢我慢。
どうしても腹の虫が治まらないというのならば、いっそのことオール電化にするというのはどうでしょうか。これならばガスの自動検針装置は当然関係なし。
えっ?電気代が高くつくだろうって?うーん・・・だったらかまどと五右衛門風呂でも導入しますかね。今時、どこで薪を手に入れるんだって気もしますが。下手に買ってくると電気よりも高きそうな気もします。なにより、年に一度のキャンプならばいいですが、毎日うちわでパタパタやりながら煙にむせてたんじゃ大変です。
この地域に光ファイバーが開通していればこんな苦労は必要ないんですけどね。日本中の全世帯に光ファイバーを整備するとか言ってたのはあれはどうなったんでしょうか。

 結局、ADSL対応工事は、紳士的な態度を捨てて強烈なクレームを入れたら5月末にようやく実施してくれました。5月31日分参照のこと。
 勝手に回線をスルーさせたのはもちろん悪いのですが、工事依頼をしてから2ヶ月半も放置するガス会社もどんなもんでしょうか?ADSLが実用レベルで使えないっつーの。

2005年05月31日

プロパンガスの自動検針システムによるADSLへの干渉についての対策工事がようやく行われた。あるいはクレーマーの強靱な精神力について。

 引っ越し先でADSLを利用することにしたがプロパンガスの自動検針装置が付いているため干渉して速度が出ない。そこで3月中旬にガス会社に連絡して対策工事をお願いしたが、4月になっても、5月が近くなってもズルズルと回答が引き延ばされるだけでいつまでたっても工事が行われない。
 文句めいたクレームをつけるのは好きじゃないので電話では怒りを抑えていた。しかし、「そうですね、4月末か5月の頭にはやります」と言ったっきり5月の半ばを過ぎても工事どころか連絡すらありゃしない。電話の一本ぐらい入れろよっ!
 さすがに頭に来てガス会社に電話をして、最初に出た女性に担当者ではなく責任者を出してもらい、激しい口調ではないがことの次第を話して、「担当者からこちらに連絡をさせてください。ただし工事がいつになるかという確約の話でなければ聞きませんから」と伝えた。
 たまに店先などで従業員にあれこれクレームを付けているのを見ることがあるが、それに比べればずっと冷静で感情的に怒鳴ったりはしなかったと思う。だが「あー、やっちまったかー」と自己嫌悪に陥った。趣味じゃない、好みじゃないことをやるのはやはり疲れる。クレーマーと呼ばれる人たちはさぞ強靱な精神力の持ち主なのだろう。
 で、その日の内に担当者から連絡があった。「では4日後の5月31日に工事します」

・・・・・・・・・依頼じゃなくてクレームだとすぐにやるのかよ。

・・・・・・・・・というか、クレームが入るまで放ったらかしかよ。

 クレームを付けた人の方が得をするって事ですか?そりゃ確かにクレームを付けてきてうっとおしい相手から先に片付けていった方が面倒がなくていいのかもしれないが、やっぱそれって違うんじゃないか。そういうことをやるから人によってはどんどん付け上がって経験値を積み、悪質なクレーマーに成長してしまうのではないかって気がする。

 工事は回線とスプリッタの間にADSLアダプターとやらを付けるのではなく、スプリッタのTEL側の後ろにコードレスの親機を付け、ガスメーター側に子機を付けるというもの。作業は15分で終わった。もちろん工事はガス会社の営業担当者ではなく電話工事会社の人がやるのでその人に文句を言ったりはしない。というか、こっちとしては責任がどうとか誠意がどうとかはどうでもよく、とっとと工事が完了すれば満足なのだ。

 対策工事が終わると、回線状態は一気に改善された。
工事前:下り3Mbps 上り200kbps
工事後:下り24Mbps 上り2Mbps
 ネットの速度が上がったこともうれしいが、なにより通話状態がブツブツだったIP電話が実用レベルになったのがうれしい。この環境を手に入れるのに2ヶ月半かかったわけか。
 プロパンガスを利用している地域でADSLを導入している方は一度確認をした方がいいかもしれない。自動検針装置が邪魔をしているせいで速度が激落ちしている可能性がある。

2005年06月14日

ご家庭の台所で亜鉛を壊そう

 真鍮について調べているうちに、その成分である銅と亜鉛の情報に行き当たった。
 亜鉛でネット検索すると金属的要素よりもサプリメントとしての情報の方が多かったりする。わたしはサプリメント(栄養補助食品)というものを重視していない。というよりもむしろ信用していない。あの手の錠剤を飲むよりも野菜・肉・魚をバランスよく食べてりゃ大丈夫だ、多分。
 まあサプリメントを飲みたい人は別に勝手に飲んでくれればいいのだが、それについての説明には「なんだこりゃ」というのがあったりする。
 亜鉛を検索して行き着いたそのサイトはサプリメントとしての亜鉛を紹介していた。食品にも亜鉛は含まれていますが、それでは必要量に足りないですよ。食品の成分に含まれていても、それが食べた時点では減っているのです。
「何故なら、亜鉛は熱で壊れてしまうからです」
 ・
 ・
 ・
 どんな調理器具だ、それは・・・
 亜鉛といえば元素記号Znの原子である。物を細かく細かく分けていって、もうこれ以上分けられないってのが原子。(電子とか陽子は今回はとりあえず無視)それをガスコンロで煮たり焼いたりしたぐらいで壊れてたらえらいことだ。そもそも金属として工業用品として使ってるんだからご家庭の調理器具とは比べものにならない高温で加工しているのだ。言っとくが電子レンジでも無理だぞ。
 というか、仮に亜鉛が調理の段階で壊れるのなら、ひょっとして核分裂とか核融合を起こしてるんじゃないのか?台所がメルトダウンだぞ。チャイナシンドロームだ。いや、ここは日本だからブラジルシンドロームだ。水気も多いから水蒸気爆発だ。
 多分、調理によってお湯に溶けでてしまうとかなんだろうけどね。人間には吸収できない亜鉛化合物になったりするのか?
 まあ、わたしの化学に関する知識なんかいい加減なものだが、亜鉛がご家庭レベルでは壊すことが出来ないのは間違いないと思う。あまりにトロくさいのですぐにページを閉じたが、サプリメントや健康食品の案内にはかなりすさまじいのが混ざってるんだろうなぁ。

2005年07月24日

ジャン=クロード・ヴァン・ダムのDVD新作『レクイエム』はかなり良いぞ

 引っ越してきた先のDVD・ビデオレンタル料金の相場はちと高め。そこで水曜・日曜日の「5本で1,050円」料金を利用している。
 その5本を決めるのが楽しみでもあり少々面倒でもあるのだが、今回はスティーヴン・セガール、ウェズリー・スナイプス、そしてジャン=クロード・ヴァン・ダムの新作アクション映画ですんなりと3本は決まった。
 新作だと二泊三日なので残りの2本は一週間レンタルの旧作を選び、とりあえずジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『レクイエム』(2004)を「どうせまた例によってなヴァンダム映画なのだろう。それはそれで好きだが」と観始めた。

 すると、冒頭のシーンからして良い。おやっと思っていたらその良さが持続する。ヴァンダム映画だから中盤頃には失速するだろうと思っていたら、その中盤で映画冒頭のシーンの意味が分かる。作品とわたしのテンションはさらに上昇。
 そしてラストの敵陣への乗り込みと親玉との対決!

 よっしゃぁぁぁぁ!

 主人公の復讐を徹底して描いた点、髪を短く刈り込んだヴァンダムの渋さ、そしてファミリーの仲間たち。悪人側というかヴァンダムも悪党なので敵側とするが、敵側の香港マフィアの怖ろしさ。
 監督のフィリップ・マルチネスは始めて目にする名前だが、上手いなこの人は。
 もちろん、予算をふんだんに使った大作ではないし、豪華キャストが登場しているわけではないが、それらの要素が映画の面白さの決め手ではないことを認識させてくれる作品だ。
 今回はとりあえずお勧めの文章だけ。詳しい感想はまた後日にきちんとまとめる予定。

 観て、いやほんと。

2005年08月14日

留守番電話の応答メッセージを自分で録音

 中期出張のため自宅を2週間ほど留守にする。
留守番電話に用件を吹き込んでおいたのに、なんで何日もほったらかすんだ」と怒る人もいそうなので、留守番電話の応答メッセージを購入時に録音されていた女性のアナウンスから変更した。
「しばらく留守だから用事がある人は○日以降に再度連絡してくれ。用件を吹き込んでも帰ってから聞くかどうか分からんぞ」ってな内容を自分の声で吹き込んだ。
 これでも小学校4年生の時は合唱部、しかも全国大会入賞レベルの部活経験者だ。もっとも、部員ほか指導の先生も「ひっじょ~~~に」熱心にやっていたので、とてもじゃないがついて行けず、夏休みの途中で辞めてしまった。なんで、小学校の部活が夏休みなのに毎日毎日あるのよ。休みは日曜日とお盆の5日間だけ。小学生の夏休みなんか、ひたすら遊んで遊んで遊びたおすためにあるんだと思うんだがな~。毎日毎日目標に向かって一生懸命なんてのは大人になってからうんざりするほどやるんだから、ガキは大いに遊べ。
 それと、高校では放送部に所属してお昼休みの校内放で週に1日10分の番組担当していたのだ。発声練習だって週に5日はやってたぞ。時々さぼるけどな。平均して週に5日ということだ。あそこの木が見えるだろ。そうあの楡の木だ。あの枝だったら3発に2発は命中するぞ。
 はっ!?またまるで関係ない話になっていた。危ない危ない。ちなみに、この高校の放送部は一年上の女先輩だけが全国レベルだった。NHK高校放送コンクールのアナウンス部門で毎回優勝するような強者で、その先輩のアナウンスを聞いたわたしは「こりゃあかんわ。この先輩も努力しているのだろうが、そもそもの才能が違う。わたしがどんなにがんばったってこのレベルは絶対×10乗ぐらいで無理だ。うむ、滑舌がどうとかそういうのとは違う方向を目指そう」と笑えるネタを中心のトークと流す音楽はつボイノリオ師匠の曲なんかにしたら、割とまじめな進学校だったので怒られた。生徒の自治機能がしっかりしていたので、先生は特に文句は言ってこなかったが、生徒からクレームがきた。階段の踊り場に目安箱っぽい放送部のアンケート・感想入れがあったが、「ふざけるにもほどがある」とか「軽佻浮薄にすぎる」といった投書が何通もきた。「軽佻浮薄」なんてわたしはいまでもその漢字は書けんぞ。も
 もっとも、だからといって反省するはずもなく、相変わらずふざけた放送を続けたのであった。
「今日はしゃべることがありません。というか、そんな毎週毎週ネタないですよ、プロじゃないし。というわけで10分ずーっと音楽です」というネタをやったときが一番怒られた。「無責任だ」っていわれても、校内放送のDJに責任もくそもないと思うんだがなぁ。
 また、話がずれた。ともかく、昔にちょっとだけ発声に関する部活動をやっていたわけで、あたら留守番電話の応答メッセージといえどもおろそかに吹き込むことはできぬ。
 まずは基本のうがいから。イソジンうがい薬でしっかりうがい。でも、これは発声というより風邪予防では?そうだ、生きたままのトノサマガエルを丸呑みするといい声になるという話を聞いたことがある。ではさっそく・・・って、トノサマガエルなんてどこを探せばいるんだ?というか、呑まねーっつーの。
 そろそろ面倒くさくなってきたんでそれなりに吹き込んで、再生してみたらやはりそれなりだったので、それなりにOK。ただ、わたしは「らりるれろ」が「だぢづでど」っぽい発声になってしまうんだよな。実はちょっぴりコンプレックス。高校の時に男の先輩から「トラかよ」って繰り返し言ってみろと言いつけられて、「トラかよ、トラかよ、トラかよ、トラかよ・・・」と言っていたら、近くにいた戸田加代(とだかよ)という名前の先輩が、「呼んだ?」と尋ねてきた。これ、本当の話。男の先輩はゲラゲラ笑っていたが、わたしはちょっとトラウマとして残った。何十ページもある復讐リストには未だにその先輩の名前が消されずに載ったままだ。

2005年08月23日

今度の選挙はドイツのフィッシャー外相に一票を投じたい

 ドイツのフィッシャー外相が演説中に聴衆の一人から卵を投げつけられたそうだ。
 フィッシャーはすかさず卵が飛んできた方に向かって
「お前は家に帰ってオムレツでも作ってろ」
 と言ったとか。

 欧米の政治家はこういう時にぱっとギャグで切り返すことがある。
 イギリスの故ウィンストン・チャーチルがその手のネタの宝庫なのだが、このフィッシャー外相もなかなかだ。
 日本の政治家にはそういったとっさのギャグが出来る人はほとんどいない。野次や悪口、罵倒を得意な人はいくらでもいるがギャグが言える人はごく稀だ。
 たまに言っても「てめえ、その頭をこのデザートイーグルの50EA弾でハンバーグの材料にしてやろうか」ぐらいの感想しかもてない何も考えていない頭の悪いギャグだ。
 おそらく彼らはギャグを見下しているのだろう。しかし、ギャグは言葉によるコミュニケーションにおいてかなり高位に位置するテクニックだと個人的には思う。
 とっさにギャグで返せるというのは頭が切れて判断も素早いということだし、辛辣な内容でも一種のオブラートに包んだ返答になる。相手の侮辱的な言葉にこちらも侮辱的な言葉で返していたら、結局それの繰り返しになるだけで時間が無駄な上に非生産的だ。ギャグを有効に使える政治家は名政治家でもあるのだ。

 アメリカの大統領にはお付きのギャグ作家がいるなどという噂というかネタを聞いたことがある。それぐらいアメリカの政治家はスピーチなどでもギャグを有効利用している。
 選挙期間に突入していく日本だが、その立候補者の中にちゃんとギャグが出来る政治家が一人でもいるのだろうか。もしもいたら、その人物が自民党だろうが民主労だろうが共産党だろうが投票してやろう。公明党だったら・・・怖いから結論は言わないでおこう(っていう締めでバレてんだろ)
 それを確かめるには、街頭演説の場に言ってとりあえず卵を投げつけてフィッシャー外相の反応と比べてみると早いんだが、どうせ候補者は単に怒るだけだろうし、わたしが警察に捕まって厳重注意か下手したら検察に起訴されるのがオチかな。

 結論としては、日本の政治家はもっとギャグに対して高い意識を持てということで一つ。

2005年08月31日

そろそろ平成で21世紀な選挙になってもいいんじゃないのかなぁ?

「解散総選挙ーーーーーっ!」
ふうっ、とりあえず叫んでみた。

 選挙投票日が近くなり、各候補者・各政党の選挙運動が白熱している。
 だが、わたしは政治に関してほとんど関心がない。まったくない。全然ない。
「あなたたちのシラケ世代の悪い点だ」
 などと言われるかもしれないが、わたしは仮に昭和一桁生まれだったとしても、団塊の世代だったとしても、バブル崩壊後の平成生まれだったとしても、どのみち政治には関心を持っていなかっただろう。生まれた時期がどうこうよりも、そういう人間性なのだ。

 街中を走る選挙カーや街頭演説、テレビでのニュースで候補者や支援者が語っているのを見かけるが、なんでああも無駄に暑苦しいのだろうか?

「国民の皆さんの判断が!この国の将来を!郵政民営化が!賛成で!反対で!増税が!安心して子供を作れる社会を!老後を安定して迎えられるように!自衛隊が!憲法九条が!魚からダイオキシンが!」

 さして発声練習をしていないであろう叫び声の連呼は、少し聞いているだけでその耳障りさにうんざりしてくる。
 わたしは高校野球が死ぬほど嫌いだが、あの選手宣誓だって昔は「わぁれわれぇせんしゅぅいちどうわっ!!!」というのから「宣誓、野球を愛する私たちは憧れの甲子園球場から全国の仲間にメッセージを送ります」なんていう一見さわやかなモノに変わっているそうだ。
 もちろん、高校野球という人間の腐った連中がやっているスポーツもどきが相変わらずどーしようもないのは先日の甲子園夏大会で優勝した高校の部長が選手に暴力をふるっていたという事件の発覚と、どうせそのぐらいのことやもっとひどいことがどこの高校の野球部でも日常的に行われているのが確定しているのはわたしの妄想だ。

 だというのに、政治家は相変わらずこめかみの血管が切れるんじゃないかというばかりの連呼。連呼。連呼。
 うるさいっちゅーんじゃ。

 今時、あんな勢いだけで中身のない演説を有権者が望んでいるとは思えない・・・のだが、投票後に蓋を開けてみると絶叫系候補者の方が当選率が高いのでさらにうんざり。
 まあ、街頭演説うんぬんとは別の時に、あるときは裏の場所で誰に投票するかを決めているのかもしれないけどね。

 とりあえず、どこの政党とは言わないが、中学校で同じクラスだっただけでしゃべった記憶もない相手が唐突に電話をしてきて、「今度の選挙は誰に投票するか決めてる?僕は○○さんがいいと思うんだけどなぁ」とか、職場のトイレで小用を足しているときに横から「やっぱ○○さんだよね」と声をかけてくるとか、勝手に人の家の郵便ポストに『××新聞』を入れていって、こっちが文句を言うと「無料で入れてあげてるんだからいいでしょ」とかいうのは止めてもらいたい。

 政党が指示しているのではなくて、支持者が独自の判断でやっているとか抜かすのだろうが、ああも揃って同じような行動に出るってのはどういうわけだ。
 もしも演説や公開討論でその政党からの立候補者の意見を聞いて「なかなか良いことを言ってるな。この人に一票を投じてみようか」と思っても、前記な出来事ですべて帳消しどころか大いにマイナスである。
 昭和や20世紀ならまだしもすでに平成で21世紀だ。いつまでも昔通りの選挙をやってないで、そろそろ新しい選挙を作り出そうよ。ま、面倒くさいからわたしはやらないが、政治家を職業にしているならやって当然だと思うんだがね。

2005年09月20日

『山本正之'89 少年の夢は生きている』 オレだってたまには泣く、その7

『山本正之'89 少年の夢は生きている』 山本正之 ワーナー・ミュージック・ジャパン

『燃えよドラゴンズ』や『タイムボカンシリーズ』などで知られるミュージシャン山本正之のアルバム第2弾。
 前作『'88』は当時所属していた大学のシネマ研究会の一部のメンバーの間で一瞬歌『まる木船探検隊』などが流行った。ついついオレも買ってはまった。
 翌年にリリースされた『山本正之'89 少年の夢は生きている』も当然購入し、クレイジーキャッツを思わせる『宇宙一のスチャラカ男』などを笑いながら聴いた。一瞬歌シリーズの『大きくなったら』なども笑った。
『CHICAGO』や『天の浮舟』などシリアスな曲もあり、山本正之のまた違った一面もかいま見せながらアルバムは進み、そして14曲目のアルバムタイトルにもなっている『少年の夢は生きている』が始まった。
 山本正之自身が少年時代に体験したというちょっとしたエピソードがいくつも語られ、そしてその頃の夢、少年の夢は色々あって大人になった自分の中で今でも生きている。そんな内容だ。
 初めて聞いたときのオレはまだ20歳ぐらいで、良い曲だなとは思ったがそれ以上の物は感じなかった。

 それから10年少々が過ぎてオレも30歳代になってから、なんとなくCDを引っ張り出してきて聴いた。別にその10年間の間まったく聴かなかったわけではないが、せいぜい数年に一度の頻度だったのであまり細かいところまでは覚えていなかった。
 笑える曲やシリアスな曲を楽しんでいるうちに『少年の夢は生きている』が流れ始めた。
 そして泣いた。

「少年の夢はあれから長い年月が過ぎて大人になっても自分の中で生きているんだ」

 といったようなフレーズが泣けてしょうがなかった。(歌詞の引用なしで歌の感想・批評や説明をするってのはしかし難しいな)
 年を取るごとに感性は鈍化し純粋さは失われていく。確かにそういう部分もあるだろう。だが、20歳の時には分からなくて30歳代になって分かるようになった物もある。『少年の夢は生きている』はそんな物の一つだ。
 ある意味では惰性で生きている毎日。だがそんなオレの中にも『少年の頃の夢』がまだ生きているのだろう。だから泣いたのだ。

『少年の夢は生きている』一曲だけを聴いても泣けない。アルバムの1曲目から聴いていって全15曲の14曲目、しかもその前が短い上になんじゃそりゃの『フラフープ』。その流れで聴くと『少年の夢は生きている』の威力は何倍にもなる。
 音楽のことはほとんど分からないオレだが、やはりアルバムの構成というのはただ曲を集めてまとめただけではなく、一つのアルバムで一つの作品になるようにどの曲を何番目に入れるかなど色々考えられて作られているのだろう。などと思ったりする。

2005年09月21日

『I STAND HERE FOR YOU-大槻ケンヂ』 オレだってたまには泣く、その8

『I STAND HERE FOR YOU』 大槻ケンヂ MCA VICTOR

『ONLY YOU』に続く大槻ケンヂの2枚目のソロアルバム。
 最初は『モンブランケーキ』や『猫のリンナ』などどちらかというと筋肉少女帯っぽい曲が続く(『猫のリンナ』は歌詞だけ大槻ケンヂで曲は洋楽だそうだが)。前作『ONLY YOU』はカヴァーアルバムだったためかこれまでとは少し違う大槻ケンヂだった。「今回もせっかくのソロアルバムだというのにちょっと残念だな」などと考えてしまった。
 しかし、そのときすでにオレは大槻ケンヂの仕掛けた罠にはまっていたのである。

 懐かしの『また会えたらいいね』のセルフカヴァーである『それでも、また会えたらいいね』、死んで灰になっても塵になっても、いや素粒子のクォークになってもまたいつか恋人と巡り会うといった『青春の蹉跌のテーマPART3』。(『青春の蹉跌』というタイトルにうぇっとなったが、やはり同タイトルのATG映画から取ったらしい。あの映画は大っ嫌いなんだが、まあそれはそれだ)
 大学を卒業するか何かで街を去っていく若者が、たばこ屋のおばあちゃんやおそば屋のおじさんに「お世話になりました」と明るくそしてどこか寂しく別れを歌う『お世話になりました』が9曲目。これは井上順が歌っていた曲のカヴァーだそうで、オレは原曲を知らない。街の人々やそこであった出来事を思い出にしていく寂しさ、将来への明るい希望と一抹の不安。それらがオレ自身の体験と重なってしまい感情が揺さぶられていく。

 そして10曲目の『天使たちのシーン』が始まる。
 この曲は小沢健二のカヴァーで原曲は小沢健二のアルバム『犬は吠えるがキャラバンは進む』に収録されている。学生時代にフリッパーズ・ギターが多少流行っていたが、音楽にはさほど興味がなかったオレはまともに聴いたことがなかった。フリッパーズ・ギターが解散してソロになった小沢健二が出した『犬は吠えるがキャラバンは進む』を買ったのはそのアルバムタイトルと「このアルバムを『犬キャラ』と略すのだけは止めてくれ。略すなら『犬』にしろ」という小沢健二の発言が気に入ったからだった。
 オレとしてはわりと何度も繰り返し聴いたアルバムで、中でも『天使たちのシーン』はお気に入りだった。1997年の10月に「赤い風船」というエヴァンゲリオンの二次短編小説を書いているが、その中でシンジとアスカが駅のホームで風に流されていく風船を見つめるシーンがあるぐらいだ。ただ、オレ自身が車で走っているときに空を飛んでいく1個の風船を見た時にアイディアを思いついたので『天使たちのシーン』のパクリではない。オマージュ・・・オマージュとも違うな。そうそうインスパイアだインスパイア。タイヤが4つついてエンジンで走るヤツな。それはホンダの自動車インスパイアだろ。って脱線しすぎだ。しかも脱線なのに自動車とはこれいかに。

 小沢健二の『天使たちのシーン』もすごく良いのだが歌声がキレイすぎてそのままスルスルッとオレの中を通り過ぎてしまう。
 大槻ケンヂの『天使たちのシーン』は、誤解を恐れずに言えばちょっと下手な上に耳障りの悪い大槻ケンヂが歌うことによって、聴いているオレの心のあちこちに引っかかったりぶつかったりする。でもって、その分だけ余計と心が揺さぶられるのだ。寂しそうなしかし誰しも孤独ではないよと訴えかけてくる大槻ケンヂの歌声に静かに泣いた。

 『青春の蹉跌のテーマPART4』を挟んでラスト12曲目の『あのさぁ』へ。
 この曲は恋する大バカ野郎の歌で、大バカだけでも大したことなのにさらに恋してるとなるとひょっとしたら不可能はないぞという名曲。
『I STAND HERE FOR YOU』も構成が上手くて、この曲がこの順番で流れてくるからだんだんと感情が揺さぶられてその揺れが大きくなっていくというはある。

 以上で『オレだったたまには泣く 音楽編』は終了。
 音楽は熱心に聴いていないので泣いた記憶があるのは昨日分も含めた2作品だけ。
 QUEENの『RADIO GA GA』は英語がまともに分かれば泣いているかも知れないが、翻訳歌詞カードを見ながら聴いてるのではちょっと無理。王様に直訳ロックで歌ってもらえばいいのか?いや、QUEENは女王様が担当か。王様も女王様も今はどうしているんだろうな。

2005年10月20日

『ToHeart』 オレだってたまには泣く、その32

『ToHeart』 リーフ(Leaf) Windows用成人向けPCゲーム CD-ROM

 『雫』『痕』に続くリーフのVisual Novel Series 第3弾。
 1997年頃の18禁PCゲーム界は陵辱系のゲームなどが中心で、屈折し殺伐とした雰囲気が多くを占めていたそうだ。
 そんな中で発売された『ToHeart』は、割と普通の高校生っぽくみえる大学生ないし専門学生(だって18歳以上だからな)を主人公に、楽しく明るめな日常を中心としたストーリーが展開される。これがエポックメイキング的作品になったようで、18禁PCゲーム界のその後には大きな影響を与えたようだ。多彩なヒロインたちはギャルゲーへと発展していったのだろうし、ストーリー以上にマルチなどのキャラクターに萌える行為が萌えゲーを生み出していったのかもしれない。
 もちろん、すべてが『ToHeart』起源なわけではないだろうが、大きな影響を与えたのは確かなようだ。これ以上に詳しいことは他所のサイトでもっと詳細な情報が見つかると思う。

オレが持っている『ToHeart』はJANコードが4996802970404なので1997/05/23に発売された初回版。あかりたちヒロインが集合したマウスパッドと修正ファイルが入ったFDが付属している。
 その後、WindowsXPにも対応したリニューアル版や、PS版をPCに移植した非18禁の『ToHeart PSE』というのまで出ていて、案外ラインナップがややこしい。
 大きく分けるとPCの18禁版とPlayStationの音声付き非18禁版に二分できる。

 ゲーム自体の内容は、朝に起きて学校へ登校し、学校の中をうろついてヒロインと会って会話し、学校帰りには寄り道をしてまたヒロインと会って交流を深める。こうして好感度を上げ、フラグを立てていくことでクリアを目指すゲーム自体は基本的内容だ。
 特色としては、一般のアドベンチャーゲームならウインドウ内に2~3行で表示される文章が画面全体を原稿用紙のように使って表示されること。この手のゲームでは売りであるはずのグラフィックを覆い被すように文字が表示され、これはあくまでもテキスト主体のゲームだと訴えかけてくる。
 今でも読み応えがあるが、1997年当時にはここまでしっかり読ませる文章は少なかった。リーフが『雫』、そしてこれが頂点だと思うのだが『痕』でやってきたことが広くゲームファンに受け入れられたのがこの作品になる。
 ただ、システムには疑問が残る点もある。校内や街を移動するシーンでは、移動する先に誰が待っているのかが分からず、まったく偶然に頼るしかなく攻略が無駄に難しかった。PS版では移動先にデフォルメキャラが表示されて誰に会うことが出来るのか分かるようになったのでプレイがすごく楽になった。PC版もあらかじめセーブしてメモをつけていけば良いのだが・・・。その昔、WizardryのMAPをせこせこと方眼紙に書き込んでいった我々も思えばものぐさになってしまったものだ。

 泣いたのはマルチのシナリオ。ああっ、ベタだ。懐中汁粉に入ったおモチ並にベタベタだ。でもね、エンディングで失意にくれる主人公の元に一台のメイドロボが送られてくる。マルチそっくりなそれは・・・ああっ、泣ける。というか泣いてるぞオレ。まだ泣くことが出来たんだ。
 PC版、PS版、アニメ版、コミック版で設定がちょっとごっちゃになっている部分があるが、マルチたちメイドロボを開発している開発室の室長が良かった。ちょっとしか出てこないが、無精ヒゲに眼鏡のさえない中年。『機動警察パトレイバー』の後藤隊長をどことなく思わせる食えないキャラだ。こういった脇役の使い方も上手い。

 泣いたのはマルチだが、一番好きなのは委員長こと「保科智子」だっ。次が来栖川芹香お嬢様。
 一番どうでもいいのが志保かなぁ。志保のキャラクター自体は嫌いじゃないけど、あのエンディングはないだろ。

 今度PC版で『ToHeart 2 XRATED』というのが出る。元はPS2で発売された全年齢版だったが、PC版は18禁ソフトになっている。
2といっても主人公などは『ToHeart』と異なっていて舞台設定が同じなだけ。PS2版は結構面白かったが、18禁化されることが吉と出るか凶と出るか。

2005年10月21日

『ONE ~輝く季節へ~』 オレだってたまには泣く、その33

『ONE ~輝く季節へ~』 Tactics Windows用成人向けPCゲーム CD-ROM

 言い忘れていたが昨日の『ToHeart』から「オレだってたまには泣く ゲーム編』に入っている。
 モノポリーやオセロなどのボードゲームで泣く人はあまりいないだろう。絶対にいないとは言い切れないが、まああまりいない。「桂馬~、なぜやられたんだ桂馬~」とか泣き叫んでる人がいるなら会ってみたい。会ってはみたいが友だちとかにはなりたくないタイプではある。泣くには物語性があった方がいいので、その点コンピューターゲーム向きだ。
 コンピューターゲームといってもシューティングやアクションではあまり泣かないだろう。オレが一番やりこんだシューティングは『R-TYPE』だ。ゲームセンターで少なからぬ出費を強いられながらようやくクリアしたときは嬉しかったが、さすがに泣けはしなかった。世の中は広いので『テトリス』で「4段消し~」と泣く人もいるかもしれないが、そういった少数派を除くと泣けるゲームはやはり物語性の強いアドベンチャーゲームかロールプレイングゲームだろう。
『テトリス』は無理でも『ぷよぷよ』ですさまじいまでの連鎖が成功したらひょっとして泣くかな?泣かないか。

 RPGで泣いたことはない。初代Wizardlyをこつこつとマッピングしながら地下10階まで解き進めて、ワードナーを倒してアミュレットを手に入れた時はかなり興奮したがかといって泣いてはいない。どちらかというとテレポートした先の指定を間違えて壁の中に転移してしまい、育て上げたパーティーをロストしてしまった時の方が泣きに近かった。容赦ないゲームだったよなぁ。
 ドラゴン・クエストシリーズは面白いが泣くまではいかない。ファイナル・ファンタジーシリーズは4だったかで、「お前ら感動しろ」とばかりにどんどん人を殺していく終盤のストーリーと演出が大っ嫌いでエンディング寸前で投げ出した。もうねなんか腹立ちました。7か8以降はやってない。要するに趣味に合わんのだ。
 『天外魔境2 卍丸』PCエンジン版はかなり盛り上げてくれたが、こちらも人死にに走ってしまってゲンナリしたままエンディング。しかもみんな復活してるし。
 ではアドベンチャーはどうかというと、こちらでは本当に泣いたタイトルが2本ある。昨日の『ToHeart』と『ONE ~輝く季節へ~』だ。ああっ、今日もベタなタイトルだ。しかも両方とも甘っ。
「お餅も入ってベタベタと。甘くてどうもすいません」

 コンシューマーのアドベンチャーが謎解き中心だった中、ドラマを重視したアドベンチャーは18禁ゲームというジャンルが先行した。・・・のだかは知らない。ゲーム関係のサイトでもっと詳しいデータや分析があるだろう。
 ただ、個人的には制約が多い場所の方が、時として自由な作品を生み出す土壌となるのではないだろうか。一時期のにっかつロマンポルノは新進気鋭な新人監督たちが、全体の内に何分以上の濡れ場を入れること以外はそれほど制約がないのを利用して、実に好き勝手放題な作品を作っていた。
 予算はふざけんとんのかっ、ホームビデオでも撮れってのかというぐらいの低予算だったらしいが、黒沢清の『神田川淫乱戦争』、周防正行が全編小津オマージュで撮った『変態家族 兄貴の嫁さん』、あえてロマンポルノに乗り込んで撮った森田芳光の『(本)噂のストリッパー』などが有名だ。先ごろ亡くなった『デビルマン』の那須監督もロマンポルノ出身だったはず。
 黒沢清の『ドレミファ娘の血が騒ぐ』はにっかつロマンポルノとして撮影されたのだが、日活幹部から「こんなワケ分からんもの駄目じゃ」と駄目だしされ、再編集して一般作として公開された。もはや自社の作品に対して興味を持っていなかったにっかつ側からお蔵入りにされるとは、やはり黒沢清とは無茶な人だ。

 18禁ゲームでは予算や納期、性描写に関する規制などはかなりシビアでも、製作しているほとんどが小規模会社ないし個人企業だそうだ。比較的自由度が高くて作り手の意志や表現を盛り込みやすく、ドラマ性と演出がより高められたのかもしれない。
 果たして本当に自由度が実際に高かったのかという点からしてすでに検証していないが、調べ始めるときりがなさそうなのでやらない。1995~2000年における18禁ゲームの展開と推移なんてのはちょっとした文化論になりそうだ。探せばそんなサイトもあるのだろう。

 アメリカの18禁ソフトというかポルノソフトの画面を見たことがあるが、マウスカーソルで女性の乳首をクリックしたら「あはーん。うふーん」と反応するとかそんなレベルだった。最近のことではないので最近の作品では多少マシになっているのかもしれないが、おそらくあまり変わっていない気がする。アメリカでのポルノソフトの市場自体が非常に狭そうだし、作り手も真剣には作っていなさそうだ。きっとアメリカ人ってのはFPSゲームかスポーツゲームばかりやっているに違いない。(偏見?)
 韓国や台湾ではPCゲームと言えばMMORPGらしい。(知識不足?)そもそも他国でのアドベンチャーゲーム市場というのはどれぐらいの大きさなのだろうか。アメリカのアドベンチャーゲームというと『MIST』が思い出される。あれは物語というよりパズルっぽいイメージが強い。ひょっとするとアドベンチャーゲームがここまで発展しているのは日本ぐらいなのかもしれない。ここら辺も調べてみると面白そうだが面倒なのでやらない。
『泣きゲー』という単語があるが、こんな単語が成立するのは日本だからだろう。『ToHeart』や『ONE~輝く季節へ~』の全年齢版を翻訳して発売したとして、果たして海外で受け入れられるのだろうか。外国人は果たして泣くか?
 まあ、市場があるとしても狭い市場だろうな。

 さて今日のお題『ONE ~輝く季節へ~』だが、泣ける。はっきりいって泣ける。
 オレが泣いたのはヒロインの一人である茜ルートでのエンディングだ。
 主人公は幼い頃の約束により、ある日を境に次第にその存在が薄れていってついには本当に消えてしまう。友人知人の記憶からも消え去り、主人公のとこを憶えているのはヒロインただ一人。
 そして主人公の記憶を抱えながら暮らしていたある日、茜は友人の口から聞くはずのない言葉を聞く。
「そういえば“あいつ”とずいぶん会ってないけど元気にしてるの」
 そんなセリフだったと思うが、そのセリフの中にある“あいつ”という単語。
 主人公が帰ってくることを理解した茜の前に登場する一人の少年の姿。
 うむむ。

『ONE ~輝く季節へ~』のどこが良いかといったらラストにある主人公が帰ってくるシーンだろう。各ヒロイン毎のエピソードで少しずつ違うが、消えてしまった主人公が帰ってくるのは同じ。極論を言えば「このシーンのために作品が存在している」。
 過去の約束(だっけか?)とやらで次第に日常から消え去っていく辺りは正直オレにとってはどうでもいい。そりゃ、若い時分には己の存在が希薄に感じられたとかはあった。うん、オレも若かったなぁ。しかし、今となってはその手のストーリーは青くさい昔を思い出して恥ずかしさが先に立つ。あと、「いたる絵」と呼ばれる絵が独特で好き嫌いがかなり分かれるだろう。そもそも受け付けないっていう人がいてもおかしくない強烈な独特さだ。
 この作品を手がけたスタッフは後にTacticsから独立してkeyというブランドを設立して『kanon』や『AIR』、『CLANNAD』といった作品を発表している。これらは『ONE』が持っていた要素を継承しているが、あのラストシーンよりもむしろ青くさい部分をさらに強調した感じで、汚れちまったオレにはプレイするのがちとつらい。いたる絵だしな。
 11月25日には新作『智代アフター』というのが発売になるらしい。たぶん買わないが、絵は変わっているそうだ。

 最近ではパソコンゲームにしろPS2などのコンシューマー機のゲームにしろほとんどやらなくなってしまったが、以前はそれなりに遊んでいた。そんな中で、泣いた作品が2本あってそれが2本とも18禁PCゲームのアドベンチャーというのはやはり何らかの意味があるのだろう。
 ちなみに『ONE ~輝く季節へ~』には初回特典として置き時計が付いていたのだが、これがピクチャーレーベルとなっているゲームのCD-ROMを時計の盤面に使うという代物だった。時計として使う間はゲームが出来ず、ゲームをやっている間は時計が使えない。というか、CD-ROMがホコリまみれになりそうでヤな特典だった。一時、初回特典付きの中古がとんでもない相場になった時にとっとと売っぱらった。
 現在持っているのは中古で買った通常版。「for Windows95」と大書きされている。そうか、WIN98以前のソフトだったか。ちなみにWindowsXPproで試してみたら、インストールおよび起動が確認できた。インストールに必要なハードディスク容量が50MBというのに時代を感じる。CD-ROMのプロパティでは60数メガバイトの容量だから、根性さえあればフロッピーディスク版でも出せるよな。昔はWindows95のフロッピー版があったよな、そういえば。フロッピー20枚組のゲームとかもあった記憶が・・・オレも年だな。

 というわけでオレだってたまには泣くゲーム編』あっというまに終了。

2005年10月22日

オレだってたまには泣く 総括

 その日その日に思いついた事を書いていた『映画バカ黙示録』だが、刑事映画特集や軍用航空機映画特集をやってみたところ、こちらの方が書くのが楽だった。おそらく人間というのは全く自由であるよりも多少の制約があった方が動きやすいのかもしれない。
「オレだってたまには泣く」はコミックで3作品、小説で5作品、映画で6作品ぐらい、まあ2週間ほどネタに困らなければいいかなと軽い気持ちで始めたのだが、これが意外に伸びて合計で33作品と1ヶ月ほど書くことが出来た。各エントリの文章量も多目だ。
 なんというか、泣いてない泣いてないと言いながら結構泣いてんじゃんか、オレ。ひょっとして泣き虫君か?

 作品と内容を振り返ってみると、そこにはある傾向が見て取れる。
 登場人物がやるべき事をやる、片を付けるべきことやる、筋を通す。そのことによって自分の命を落とすかも知れないがそれ以上に重要だ。
 ただし、命がけで何かをやるとか、人のために命を投げ出すと言った「自己犠牲」は大嫌い。似たようなものだと思われるかも知れないが、そこら辺がこだわりなのだろう。
 あとは、泣かそう泣かそうという演出やストーリーには鼻白んでしまい、むしろ淡々とした語り口に弱い。
 それから白泉社の少女コミックで後日談系に弱いとか。

2005年11月03日

『アニメがなんだ-山本正之』 痛烈な批判と強烈な愛

『アニメがなんだ-山本正之』 1995/03/22 パイオニアLDC株式会社

-オレはいつでも燃えている その12-
 1974年、中日ドラゴンズの応援歌コンテストが開催され、選手名を歌詞に盛り込んだ『燃えよドラゴンズ!』という歌がグランプリに選ばれた。作者は愛知県出身で駒澤大学在学中のアマチュア青年だった。
 青年はプロデビューして、間寛平の『ひらけ!チューリップ』や笑福亭鶴光の『うぐいすだにミュージックホール』、つボイノリオの『名古屋はええよ!やっとかめ』などコメディアンを中心に楽曲を提供し、『タイムボカン』シリーズの主題歌を始めとしたコミカルな曲や『J9』シリーズのロック調の曲など多数のアニメソングを手がける。
 青年の名は山本正之といった。

 山本正之の経歴においてアニメソングというのは大きなウェイトを占めている。
 そのアニメソングやアニメ界に対する批判と愛を強烈に歌い上げたのがこの『アニメがなんだ』という曲だ。
 山本正之が手がけた『タイムボカン』や『UFO戦士ダイアポロン』、『黄金戦士ゴールドライタン』などのサビが歌われ、その間に「テレビ局がなんだ。打ち切りしておいたクセにワイドショーなんかで僕の曲を勝手に使ってる」とか「アニメなんか紙芝居だ。絵は止まってて口だけ動いてる」、「おもちゃを売るための30分のコマーシャルだ」、「アニメファンがなんだ、なにやら独り言を言ってるぞ」などなどと、作り手やスポンサーそしてファンに対する苦言が語られる。
 ここで歌われるアニメソングの数々が全部分かってしまうというのはオレが年だということだが、本当にいろんな作品の笑える・燃える主題歌を手がけている。最近のアニメソングは一般的なポップス系にシフトしているようなので、山本正之がアニメソングで活躍する場は狭くなっているのだろうが、1970~80年代のアニメソングにおける山本正之の存在は実に大きかったのだろう。
「声優人気がなんだ。SLAPSTICK格好いいけどな」と声優人気にもチクリと一言。SLAPSTICKといえば野島昭生、古谷徹、神谷明、曽我部和行、古川登志夫がオリジナルメンバーとして結成された元祖声優ユニット。『パタリロ!』の『クックロビン音頭』なんかが有名だ。今となっては「いたなぁSLAPSTICK」という感じだがメンバーは古株実力派揃い。
 この曲が発表された1995年当時も声優が歌を歌うことはあったが、今のように声優は歌って当たり前、アルバムを出して一人前という状況にまでなるとは予想できなかっただろう。
 なんといっても水樹奈々がオリコン2位で『HEY!HEY!HEY!』出演する時代だ。でも出演しただけで歌は歌わないし、ダウンタウンは観客席のオタクの群れを客イジリしてるだけで、てんで面白くなかったがな。

 コミカルさというオブラートで包んでいるが、8分を超える長さのこの曲にはかなり強烈な毒が含まれている。
 山本正之というミュージシャンはフォーク+ロック+その他の燃えるミュージシャンだ。『ハイロウズ』の甲本ヒロトと組んだ異色の顔合わせによる『過ぎし日のロックンロール』は名曲である。

2005年11月04日

『FLASH~フラッシュ・ゴードンのテーマ-QUEEN』 最高の主題歌、最低の映画

『FLASH~フラッシュ・ゴードンのテーマ-QUEEN』 『グレイテスト・ヒッツ』(東芝EMI)などに収録

-オレはいつでも燃えている その13-
 タイトルからも分かるとおり映画『フラッシュ・ゴードン』(1980)のオープニングテーマ曲。
 作品自体は非常にアレな映画だったが、オープニングは実に格好良かった。アメコミ調のイラストをバックに流れる『FLASH』。これだけでもう満足というか、オープニングだけ観て帰ってしまってもあまり変わりがない。むしろ、そちらの方がポイントが高いかも。
「そこまで言わなくてもいいんじゃないか」と思う方もいるかもしれないが、当時まだ小学生だったオレにとって映画館の入場料がどれだけ高かったことか。レンタルビデオを300円で借りてきて「あちゃー、ハズレか」ってのとは重みが違う。ああっ、いま思い出しても腹が立つ。
 ティモシー・ダルトンが森林世界の王子をやっている。フラッシュ・ゴードンを相手に、穴がたくさん開いた物体に交互に腕を突っ込み、中にいる毒蛇だかに噛まれた方が死ぬという、『黒ひげ危機一髪』のような戦いをする。ティモシー・ダルトンは最初のうちは自信ありげなのだが、最後にはびびって手を入れられなくなるというチキン野郎だった。ティモシー・ダルトンのジェームズ・ボンドは割と好評だったようだが、オレは『フラッシュ・ゴードン』の印象が強すぎて駄目だった。今度のボンドは何かあまり知らない人がやるようだが、他の作品での印象が強いよりも、あまり知られていない人の方が良いのかも知れない。

『FLASH』はフレディ・マーキュリーの艶っぽくて力強いボーカルが嬉しい。本人の写真を見ると「なんでこの人があんな歌声を出すんだ?」と非常に不思議。最近ではコミック『魁!!クロマティ高校』のヒットで若い人にも浸透したことだろう。ひょっとしたらQUEENは知らないままで、なんかヘンなヒゲオヤジとしか思われてないかもしれないが。フレディ・マーキュリーが死んでから、もう14年だもんなぁ。
 歌としては短いが、中盤にある「He save with a mighty hand...」から始まる息継ぎなしのフレーズが特に燃える。曲を聴きながら一緒に歌いたいのだが、息が持たないしなにより早口なので舌が回らない。
 オレの手元にあるのは『グレイテスト・ヒッツ』のCDで、この歌詞カードには英語の歌詞と一緒に日本語訳も掲載されている。英語だとなんか格好いいのだが、日本語に訳されると「フラッシュは宇宙の救世主。彼は奇蹟。みんなを助ける。だけど普通の男だ」といった具合で、ストレートというかそのまんまでイマイチ。

 映画『フラッシュ・ゴードン』には言いたいことがたくさんあるが、『FLASH』でオレが始めてQUEENと出会ったと言うことを考えるとプラマイ0か・・・いや、やっぱトータルでマイナス。

2006年05月31日

手術から帰ってきたダックスフント

 オレは1人暮らしをしているが、昨年の9月から同居人として犬がやって来た。
 犬種はミニチュア・ダックスフント、毛の色はレッドのスムース(短毛)。
 名をオスカーという。

 何でオスカーという名前になったのかにはいくつかの説があって、
1.映画が好きだからアカデミー賞のオスカー像から取った。
2.ジョン・ランディスが好きなのでタイトルロールになっている『オスカー』が映画の終盤に一瞬出演するだけという、スタローン主演のコメディというふざけた映画『オスカー』から取った。
3.実はこれでも昔は文学少年で、『幸福の王子』などで知られる作家・劇作家のオスカー・ワイルドから取った。

 さぁ、正解は何番か?
 回答が出そろったところで、正解は・・・
 ブリーダーさんのお家に「4匹生まれたから」と犬を選びに行って、一番顔つきがすっとぼけたのを選び、「さて、こいつは雄かな?雌かな?」とひょいと持ち上げたら下腹部にモノがあったため、「ああ、雄か」→「オスカー」になったという4番だ。

 7月13日生まれ、生後二ヶ月で名古屋から車で5時間の旅を呑気そうに眠りながら過ごし、その後も病気もせずすくすくと育って、5月末で10ヶ月半。体重は5.2kgと健康体だ。
 でもって、思春期というか、犬に思春期があるんだかないんだかは知らないが、これまでは腰を下に突っ張る感じで落としてオシッコをしていたのが、片足をあげてマーキングスタイルになってきた。
 室内犬で飼っていて、オレの部屋の中ではここはオレの縄張りだというのが分かっているようで、ちゃんとトイレでするんだが、無駄に広い家に住んでいて、ほとんどの部屋は使っていないのでそこに潜り込んではマーキングをする。
「やっぱ去勢かな」ってことで今日5月31日に手術に出した。先日、フィラリアの薬を出してもらうために血液検査を受けていたのでそれは省略。全身麻酔で手術が行われるので前日の夜から飲食禁止。
 上あご前部に左右に一本ずつ歯茎から直角に伸びたムダ歯があり、抜歯術は全身麻酔じゃないとできないそうなので、どうせならと一緒にやってもらった。
 全身麻酔にはやはりリスクがありますので回数を減らすことでそのリスクを抑えたいというのが一つ。もう一つは、手術にかかる費用の内、麻酔代か占めるウェイトが大きいので経済面からも有利。
午後の1時に病院に預けて、5時過ぎに確認の電話を入れて迎えに。
 診察台に載ったオスカーは、またいつものように「困ったなぁ」という表情で元気だった。

 ちなみに治療費は去勢手術と抜糸手術の二つで22,050円。麻酔代で1万円ぐらいかかっているようす。
 いつもは夜に9時頃になるとケージに入れる。普段は出せ出せとうるさいのだが、さすがに今日は静かにしている。

 一週間後に抜歯が終わったらまた散歩を再開しよう。

2006年06月13日

ワールドカップと『三丁目の夕日』 どっちもまるで趣味じゃない

 窓を開けて網戸にしていた昨夜、近所で騒がしい家があると思ったらサッカーのワールドカップ日本×オーストラリア戦だったのか。今日になって知った。
 まぁ、個人的にはどうでも良い。

 サッカーに限ったことではなくて、スポーツ観戦その物に興味がない。これまでにプロ野球を小学校の時に1回、大学時代に1回見に行ったがそれだけ。テレビ中継などもほとんど見たことがない。
 スポーツ好きの人はよく「野球は筋書きのないドラマだ」などと言っていたりするが、オレは「筋書きのあるドラマ」が好きなのだ。映画にしろ小説にしろ、その筋書きを作るために作り手が頭を絞って構築している。どうすれば面白くなるかに知恵を注ぎ込んでいる。それが好きなのだ。
 だからってスポーツ観戦好きな人を否定しているわけではこれっぽちもないんだから、そちらも「え~、昨夜の試合観てないの?信じられない」とか平気で言って欲しくないものだ。ある意味ファシズムだぞ、おい。

 でもって、その時間何をしていたかというとレンタルDVDで借りてきた『ALWAYS 三丁目の夕日』を見ていたのだが、これがまぁひどい。最低最悪吐き気がする。『ニューシネマ・パラダイス』が死ぬほど嫌いなオレだが、それに匹敵するひどさ。
 昭和の風景がSFXでかなり良く表現されていたが、そんなのは「映画の良さ」ではなく「テーマパークの良さ」だ。
 結局、懐かしさに浸って喜び満足してそれでよしというのが我慢ならないのだ。そんなの面白いかぁ?オレはまったくもって面白くない。

 原作のマンガも大嫌いだし、監督の山崎貴はさらに大大大っ嫌いなのでそもそも見るのが間違っているのだが、見てもいないのに文句を言うのは筋が通らない。で、見て怒ってるんだから世話がない。
 結論としては、現時点での21世紀最低映画賞は『三丁目の夕日』ということにしておく。きっと、2100年12月31日23時59分59秒(小数点未満切り捨て)の時点でもそのままだ。

2006年06月17日

これから書いていきたい映画評の羅列

 今書いているこの文章が「映画バカ黙示録」の第1111番目のエントリー。
 きりがよいのでこれにて終了!
 ・
 ・
 ・
 はしない。まだまだ続くのであった。
 だが、きりがいいのは事実なので、ここらで今後の予定を整理することにした。具体的にはどの映画について書いていくか、そのリストを作ることにする。
 ここで色々と書いてはきたが、観た映画全体にとってはそれもほんの一部に過ぎない。取りあえず、思いついたままにタイトルを上げていく。

『スターファイター』 夜空を見上げた少年は・・・
『赤ちゃん教育』 ハワード・ホークスの手がけたスクリューボールコメディの傑作
『ドノバン珊瑚礁』 ジョン・フォードが南の島で作り上げた傑作コメディ
『無能の人』 竹中直人の初監督作品。
『ヌーベルバーグ』 ゴダールが『ヌーベルバーグ』に向き合う。
『デリカテッセン』 人を食う
『トト・ザ・ヒーロー』 切ないなぁ。
『生きるべきか死ぬべきか』 エルンスト・ルビッチによる絶妙なる作品
『インディアンランナー』 ショーン・ペンが監督に挑戦。しかもすごい。
『ホットスポット』 上記『インディアンランナー』にも出演しているデニス・ホッパーによるクライム映画
『グランドツアー』 SFとはSFXの良し悪しではなく設定とストーリーにこそあり。
『クーリンチェ少年殺人事件』 純粋でそして冷徹。エドワード・ヤン作品。DVD化希望!
『レンタ・コップ』 バート・レイノルズがレンタルされます。
『ウィズダム』 エミリオ・エステヴェス初監督作品。必死の逃避行。
『汚れた血』 まさかな人質
『クリープス』 オヤジ刑事がイカす。主役じゃないが。
『帝都物語』 あんた、鬼に遭うよ。
『さよならジュピター』 駄作でも大失敗作でもなんか好きなのだ。
『四月怪談』 柳葉若ぇ
『ミューラー探偵事務所』 歌う名探偵
『ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ』 フランク・オズ×マイケル・ケイン×スティーブ・マーティン そしてみんなだまされる。
『モンキー・シャイン』 ジワジワ怖い
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』 わっはっはっ!
『人情紙風船』 だからつらいんだよ・・・
『赤西蠣太』 モダン時代劇
『エリック・ザ・バイキング』 あっ、関根勤が出てる。
『ミディアン』 モンスターの生きる権利
『ア・ホーマンス』 松田優作唯一の監督作品。
『Shall we ダンス?』 大人な映画
『鴛鴦歌合戦』 唄う時代劇
『血煙高田馬場(決闘高田馬場)』 走れ安兵衛
『非情城市』 私らの知らない台湾。
『恋恋風塵』 思春期。
『遥かなる大地へ』 ジョン・フォード的記憶。
『人生は琴の弦のように』 弾き切った弦。
『ダンシング・ヒーロー』 禁断のステップと父親と。
『レモ 第一の挑戦』 銃弾をかわせ。
『忘八武士道』 アンチヒーローの極致。
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』 花火がどっかん。ソレも空を飛ぶ。
『徳川いれずみ師 責め地獄』 こんな始まり方、観たことない。
『ゼイラム1,2』 ランニングシャツ姿で闘う螢雪次朗、そして『お笑いマンガ道場』。
『黒蜥蜴』 みっ、三島由紀夫が。
『地獄の警備員』 良いネクタイしてるね。
『レッドロック』 殺し屋と勘違いされた男と緻密なストーリー。
『極楽特急』
『アメリカの影』
『ローデッドウェポン1』
『クライングゲーム』
『グロリア』
『狼男アメリカン』
『独立愚連隊西へ』
『殺人狂時代』
『東京流れ者』
『砂漠の流れ者 ケーブル・ホーグのバラード』
『バッド・テイスト』
『死霊のはらわた2』
『狩人の夜』
『はいすくーる仁義2』
『江戸川乱歩の淫獣』
『マウス・オブ・マッドネス』
『イントレランス』
『トランザム7000VSパトカー軍団』

 ・・・ああっ、まだまだこんなもんじゃない。
 あれこれ皮算用するよりも、着実に1作毎に文章を書いていくことが重要なのだが、今年に入ってからはちっとも着実でも順調でもない。まぁ、少しずつだよなぁ。

2006年7月14追記
MovableTypeを3.3にバージョンアップし、Blogデータが多くなりすぎていたのでエントリを整理し100件ちょっとや不必要な画像を削除した。
そのため現時点では1000エントリほど、データ量にして50MB少々になっている。レンタルサーバーのスペースからするとあと2000エントリほどは余裕ができた。
そこまで書くかはしらんが。

2007年01月11日

『007シリーズ』 メモなんか取るモンじゃないな

 『007 カジノ・ロワイヤル』が公開することだし、一度シリーズを通して書いてみるかな、とふと思いついたのが運の尽きだった。
 書き始めてすぐわかったことだが、ほとんど何も覚えていない。車が360度側転ジャンプするシーンとか、ボンドとジョーズがスカイダイビング中に戦うとか、断崖から飛び降りたボンドのパラシュートが英国国旗の模様だったとか、シーンは覚えているのだが、どの映画のどこで登場したかとなるとさっぱりだ。
 ブロスナンボンド作品に関してはまだそれなりに記憶にあるが、コネリー・ムーアボンドの頃となるともう記憶の彼方。どれもこれも基本的には世界を狙う悪党がいて、ボンドがマティーニやドン・ペリニオンを飲みながら美女といちゃつき、そして敵をやっつける。それの繰り返しが20数本もあっては、別段007マニアでもなく、普通に好き程度なオレにとってはどれがどれやら区別が付かない。
 一応、ビデオやDVDでカットされていないフルバーションは全作品とも観ているが、これで書く自信はない。というか書けない。
 しょうがないので、1日1本のペースで『ドクター・ノオ』から観直していった。
 そこまでは良いのだが、失敗したのは逐一メモを取っていったことだった。これまでそういう行為はしたことがなく、観終えた後に記憶に頼って「こうだったよな。ああだったよな」と書いていた。
 今回はメモがあるので、当然それに沿って書いていく。このシーンから始まって、こうなって、そうなって・・・気がつくとただ単に粗筋を書いているだけだった。読み直してみるがつまらん。
 だが、上映中にメモを取る映画評論家もいるそうだし、まだ慣れていないだけかもしれないからしばらくこのスタイルを続けてみよう。そのうち、自分なりのメモを使った文章の書き方が見つかるかもしれない。
 そして『ダイ・アナザー・デイ』まで書いたが(『カジノ・ロワイヤル』は劇場だったのでメモを取る余裕などなかった)、延々と粗筋を書いただけで終わった。

結論:メモを取って、それから文章を組み立てるというやり方はオレには向いていない。記憶力の悪さには自信があるが、それでもなお覚えていることは本当に重要だったりすごかったり美しかったりすること。だからそれを頼りに勢いに任せてダダダダッと書く方が楽しいし、自分で読み返してみる分でもそちらの方が面白い。他人がどう読むかは知らんが。
 メモも単なる材料の一つとして、書きたいことの補足として使う分にはいいのだろうが、オレはどうしてもメモに引きずられてしまった。

 そもそもメモの取り方も悪いのだろう。これもメモしなきゃ、あれもメモしなきゃで、印象に残った点ではなくストーリーの概要に過ぎなかった。
 大学受験の頃、参考書の重要と思える点にマーカーを引いたが、気がつくとほぼ全行がマーカーだらけ。こんなもん知るかいと参考書を投げ出し、ついでに受験勉強も投げ出した。だが、実際の入試ではマーカーとは関係なしに、授業で教わって印象に残っている事が出題されていて、浪人かもなぁと思っていたのに、受験した2校とも合格していた。
 何か関係ありそうな気もするが、多分ない。

 ちなみに007シリーズを一気に観た感想としては、面白かったかと聞かれれば「面白かった」。あなたの心には何が残りましたかと聞かれると「何も残らなかった」
 でもその「何も残らない」ところが良い。観ている最中はハラハラしたり笑ったりアクションに驚いたりして、劇場を一歩出た時点で忘れている。007シリーズというのはオレにとってそういう存在だ。ある意味くだらない、だから楽しいの。
 映画1本観る度に、上映後にまであれこれ問題意識や人生の意義などを真摯に考えさせられていたら死んじゃうよ、オレ。色々なややこしいことは現実の人生でもう充分すぎ。その手のはたまにでいいや。
 ちなみに『父親たちの星条旗』も『硫黄島からの手紙』もオレにとってはまず娯楽映画。「その手の映画」のような映画としての程度が低い物ではなく、美しく、残酷で、燃える、娯楽映画。オレと映画との関わり方はそんな感じだ。