使う その1: 2009年2月アーカイブ

m870.jpg 写真はマルゼンが出しているレミントンM870のブラックバージョン。ストックが木で出来たウッドストックバージョンもあるが、そっちだと5000円ぐらい高いし品切れ状態のようだ。
 ショットガンに興味を持ったのは『ターミネーター』(1984)からだろうか。サラ・コナーを守るカイルが使うのはパトカーから奪いストックを切り詰めたオーソドックスなショットガンのイサカM37とターミネーターが使う近未来的なデザインのスパス12の戦いには燃えるものがあった。
 オレが好きなショットガンは銃身の下に装弾チューブが付いていてフォアエンドを前後させて廃莢・装填を行うポンプアクション式ショットガン。フォアエンドを動作させた時のジャキッ!という音や飛び出す空きショットシェルがたまらない。
 確実にファンになったのはジョン・ウー監督、チョウ・ユンファ、トニー・レオン主演の『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』。それまでの作品ではM92FやMP5シリーズを使うことの多かったチョウ・ユンファだが、やたらと火薬の使用量と発砲数の多いこの作品では上記の武器では威力不足と思ったのかショットガンを使用する。このショットガンは着弾点がまるで爆発したかのような圧倒的な威力で観客を魅了する。
 調べてみるとモスバーグのM500らしい。チューブが長いタイプなので装弾数は8発だが、そんな制限はおかまいなしに弾切れすることなくドッカンドッカン乱射するのは当たり前。
 本当はこいつが欲しくて、調べるとマルシンというメーカーが出していたのだが、こいつはショットシェルを使わないタイプなのだ。サバイバルゲームなどで使うには紛失しがちなショットシェルがなく装弾数が多い方が良いのだろうが、オレはゲームをやらないので関係ない。そこでM500に似たオーソドックスなデザインでショットシェルを使うガスガンのM870にしたのだ。
 M870も映画への登場数が多くて、有名どころでは『ターミネーター2』終盤の工場でサラ・コナーがT-1000を相手に使うのが折りたたみ式の金属製フォールディングストック仕様のを使っていたり、『バイオハザード』のラストで主人公のアリスが荒廃した街に放置されたパトカーから拝借してポンプアクションでコッキングさせたりしている。『ビバリーヒルズ・コップ』でタガード刑事が終盤の屋敷での銃撃戦で使っているのもM870。
 と、いかにも詳しいように書いているが、実はこれらの情報は「古今東西あらゆるメディアに登場した銃火器データベース」"MEDIAGUN DATABASE"で調べたもの。色んな映画やコミック、ゲームなどにどの銃器が登場しているか、それはどんな銃なのかを調べることが出来る。
 映画の中などで銃の名前が呼ばれている場合以外は、制作側が情報を公開しているわけでもないだろうから映像を観た人が「これはあの銃だ」と判断しているのであろう。絶対音感ならぬ絶対銃感と言ったところか。やはりどんなジャンルでもスゴイ人たちはいるものだ。

target090211.jpg マルゼンのM870は先ほども書いたがガス式。ストックの中にタンクがあって、そこにガスを注入する。ショットシェルには1?10発のBB弾を込められるがメーカー推奨は3発程度。そこで3発込めたショットシェルを4発装填して撃ってみる。ショットガンだからまともな照準(サイト)はなく銃身のパイプで見当を付けるだけ。しかも弾が散るのでリビングだと危険そうなので自室にて4.2メートルの距離から撃つ。
 一発ごとにポンプアクションさせ、宙を舞って廃莢される空きショットシェルが楽しい。さすがショットガンだけあって着弾は見事に散った。東京マルイの電動ガンの切れの良い弾道と比べると威力は弱い感じでスポンといった感触。飛距離もあまりなさそうだ。『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』のようなドカンという反動が期待できないのはトイガンだから仕方ないが、ちょっと残念である。
 この銃には最初ずいぶんと悩まされた。チューブに装填したり、ポンプアクションさせると弾詰まりをおこすなどトラブルが頻発したのだ。何度も動作、空撃ちを繰り返すことで少しずつ安定してきた。重要なのは力を入れて素早く扱うこと。ちょっと戸惑うとそこで不具合が発生する。フォアエンドをきっちり引ききる、押し切ることが重要。慣れればトラブルはほとんど起きなくなる。

m16a2.jpg ベトナム戦争物でアメリカ兵が使っているM16A1ライフルを改良して作られたのがこのM16A2ライフル。開発製造はコルト社が行っている。
 見た目で一番違う点は銃身を覆っているハンド・ガード。A1では前から見た時に左右分割のおにぎり型の三角形だったのに対し、上下分割の丸形に変更されている。このハンドガードのパーツは上下とも共通だそうで、補給部隊が持っておくパーツは1種類ですむ。A1の場合だと2種類だから破損報告に対して補給する時でも気をつけなければならない。戦場で使う銃はシンプルな方がいろいろメリットがあるのだ。大きく言うと三つだな。シャンプーとリンスとコンディショナー......って、その"メリット"と違うだろ。
 トリガーを引いたら「ババババババッ」っと弾を撃ちっぱなしのフルオートではなく、「バババッ」の3連射までの三点バーストにして弾丸の浪費を防いだり、ストックの材質を変更するなど他にも細かい改良点があるようだが、映画を観ている分には三点バースト以外は分からないだろう。
 1982年に正式採用されたこの銃が映画に登場するのは主に湾岸戦争物。『スリー・キングス』(1999)の冒頭でマーク・ウォールバーグがイラク兵を撃ち殺していたのがM16A2。
 最近ではさらに改良を重ねたM16A3やM16A4、銃身を短くし伸縮式ストックにして取り回し易い長さにしたM4カービンなどがあるそうだ。M4は一目で分かるが、A2?A4の比較写真を見てもよくよく調べないと違いが分からなかった。映画ではアップにでもならない限り判別は難しそう。それをいとも容易くやってしまう人もいるんだろう。

 オレが持っているのは東京マルイの電動ガン。バッテリーを搭載し、モーターを廻して空気を圧縮しBB弾を飛ばす。マルイのバッテリーには銃によっていくつか種類があるが、M16A2は一番大きなラージ・バッテリーを使う。大きさはPSPをもうちょっと厚くしたぐらいか。ストックに収容するのだが、この出し入れでケーブルの取り回しなどが慣れるまでかなりめんどくさい。実銃とほぼ同じデザインと大きさなのでかなり苦労して収納スペースを確保しているのだろう。
 ハンドガンでは4.2メートルの距離からターゲットを撃っていたが、ライフルと言うことでほぼ倍の8メートルの距離にする。ダイニングとリビングが繋がっているので、工夫すればなんとかなる。BB弾がターゲットを外して物を壊すといけないので大きめの段ボール箱を後ろに設置。庭に出て建物方向に向かって撃つという手もあるが、近所の眼もあるのでさすがにやめる。
 バッテリーも含めると3,100グラムの重さがあるので構えるとずっしりと重量感がある。オレは右利きなので左手でハンドガードを支える事になるが、気を抜くとこの左手がゆらゆらして照準が定まらなくなってしまう。

target090208.jpg 20発撃った結果がこれ。
 下寄りで若干右にも飛んでいる。下に行くのは照準を部屋用の4メートルで調節しているからだろうか。腕力が弱っていて、いつの間にか下がっているのかも知れない。身体鍛えてないからな。

1873.jpg ジョン・フォードの傑作、というかこの人は傑作ばかり撮ってる人でオレにとってはフォードの前にフォードなし、フォードの後にフォードなしな映画の神様で時音はジョン・フォードのジョンからも取っているのだが、ジョン・ウェインを一躍スターダムに押し上げたことこで有名な『駅馬車』(1939)という作品がある。えっ、観てない?それはいかん、とっとと観ろ。で、その序盤で街道をひた走る駅馬車を銃声がその足を止める。カメラがグーッっと寄っていくとそこには右手にウィンチェスターライフルを持ったジョン・ウェインが立っている。そして、特製の大きく輪になったトリガーガード後ろのレバーを中心にライフルをくるりと廻して再装填する。『ターミネーター2』でシュワルツェネッガーがやっていたのと同じだがこちらが元祖。『ターミネーター2』は明らかにオマージュ。
 オレが持つとちょっと持てあます大きさなのに、ジョン・ウェインが持つとサブマシンガンに見える。やはりデカい人だ。肉体も精神もな。
 他にはウィンチェスターライフルそのものを主役にした『ウィンチェスター銃'73』(1950)なんてのもあるぐらい、西部劇といったらウィンチェスターライフル。基本モデルは.45口径なのでS.A.A.と弾丸が共通で使えることからセットで出てくることも多い。
 マニュアルライフルというと、レバーを上げて引いて押し込んで下げるというのが現在では主流だが、M1873はトリガーガードを兼ねたレバーを下げて上げることで再装填できる。シューティングポジションを変えずにすむからこっちの方が有利なんじゃないのというのが映画を観ての思いだった。
 実際には、.45口径の拳銃弾なら問題はないがライフル弾には強度が足りないとのこと。
 そして、エアガンを撃って思ったのだが、「疲れるわ、これは」だった。
 レバーの上げ下げで廃莢と新しい弾の装填を行うのだが、これが意外に力を必要とする。20発撃っただけでかなり疲れた。
 ちなみに、『駅馬車』の冒頭でジョン・ウェインがクルッと廻して再装填しているのはレバーを特注で大きく丸くしたモデルだから可能なことで、写真にあるオレが持っているスタンダードモデルでは不可能。やってもいいが指を痛めるか足に落とすな。発売元のKTWのサイトによるとオプションでループレバーというのが出ていて、ジョン・ウェインモデルに近づけることが出来るようだが、そこまでの根性はない。
 金属部品も多くて、なかなかコレクター魂をそそってくれる商品である。
 こいつにタナカのS.A.A.、そして鞍を積んだ馬がいればすっかり西部劇気分。馬をどうやって手に入れるかって?そんなの知らん。でも、オレは知多半島在住だが、その知多半島の先っぽの方を車で走っていたら、横にパッカパッカと馬が走っていたぞ(実話)。

 で、射撃なんだが、部屋の中の4.2メートルの距離で撃ったら上に集中する物のほぼ一点に当たった。
 そこで、場所をリビングキッチンに移して、8メートルの距離から撃ったら350ml缶大のターゲットに当たっている。当たってはいるんだが紙を貫通しないのであった。
 結局はコッキング式エアガンだから威力が弱いのか?
 まぁ、外観がとてもいいので個人的には壁にフックを付けて飾っているだけで満足なのだが。

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